コメディ・ライト小説(新)

Re: 星と光が手を取りあう時 ( No.2 )
日時: 2022/08/28 20:51
名前: 琥珀*@ (ID: GDWSGe53)

~第一の光星こうせい

第一章・第一話「別世界からやってきたコ」


「今日は、どの本を読もうかな…♪」
私は、自分の部屋の本棚を見て呟いた。
因みに、私は小6の如月星羅きさらぎせいら。宇宙委員会に入っている。

 今は夜だが、いつもベランダに出てゆっくり本を読むのが私の趣味。
その時が、一番幸せだなぁって感じるんだ。

「今日は、この本でいっか!」
私が手に取ったのは、「ヒカリの仕組み」という本。光の速さとか、そういう仕組みが色々と書かれている私のお気に入りの本の一つ。
と、いっても本は全部好き。

「今日は‥星が綺麗だな」
ベランダに出て本を読んでいた私は、ふと空を見上げた。
今日は、いつもに比べて星がとても綺麗に光っている。
夏だからか、恐らく夏の大三角みたいな星も見えるな。

「…今日は、良い事がありそうだな」
そう思いながら、私は本にしおりを挟んで寝ようとした。

ピカッッ

今、夏の大三角かな。その星の一つが強烈な光を放った気がする‥
気のせいかな。と思いながらもその星を見た。

「えっ‥嘘でしょ?」
その星が、大きく見えて、真正面に一瞬で来た。

「きゃぁっっ…!」
私は、悲鳴を上げたが…

「うわっ‥!?どこだろ、ココ…」
その光から、男の子っぽい声がした。

「だっ…誰…?」
「ゴメンね。驚かせて――僕は神無月出月かんなづきいづきだ。ヨロシク!」
無邪気な笑顔で挨拶してきた男の子――出月君。

「えっ‥う、うん。ヨロシクね…」

私は、訳が分からないままその場に立ち尽くした。