コメディ・ライト小説(新)

Re: ファイティン・ラブ!〜彼氏は推しでした〜 ( No.23 )
日時: 2023/01/09 10:57
名前: ほのみん (ID: Q2Am3366)

(第十五話)

【夏合宿1日目】

午前9:00。
駅の改札にみんなが集まったので、ホームへと降りる。

「というか今日暑くない?」
と話し始めたのは家康くん。
「今日の横浜での最高気温は32℃。伊東市の最高気温は31℃。どちらも暑いのに変わりはないでしょう」
と兼続くん。
真面目な分析…!
「まずは横須賀線や!それから東海道線で終点の熱海まで移動して…。電車終点まで乗ることってあんまりないなぁ」
と秀吉くん。
確かにあんまり終点まで乗ることってないよね。

電車を乗り継ぎ、熱海駅に着くと、今度は伊東線へ乗り換える。
伊東線って色々なラッピングがあった気がするんだよなぁ…。
「伊東線って色々なラッピングがあるんですよね」
と私が記憶を確かめるように言うと、
「そうだ。黒船とか、前は猫もあった気がする」
と信長くんが教えてくれた。

「あれ?電車なかなか来ないね」
と陽花ちゃん。
「予定だともう来てるはずなんだけど…」
隣で政宗くんがスマホをいじり始める。
というかフリック入力速っ…!
「なんか遅延してるんだって」
「伊豆多賀で止まってるみたい」
と杏ちゃん。
そこに駅のアナウンスが流れ出す。

『伊東線ご利用の皆さまへお知らせします。伊東線は現在伊豆多賀駅にて停車中でございます。車内点検をしておりますので、しばらくお待ち下さい。ご利用の皆様には大変ご迷惑をおかけしております。申し訳ございません。繰り返します…』

「これ、いつ運転再開するんですか…?」
「車内点検かぁ。トラブったね」
と三浦くん。
「確か電車の車内点検って痴漢とか不審者とかのトラブル対応って意味でしたよね」
と兼続くん。 
不審者のせいで予定狂っちゃったよ…。
周りを見渡すと、同じように足止めされて困っている人たちがたくさんいる。
『もしもし?なんか伊東線止まってるらしいから遅れる』
『伊東線止まっちゃったよ〜!おばあちゃんどうしよう!?』
などという電話の声も聞こえる。

「ん〜、他の電車で伊東に行けるのないのかな?」
と沙絵が悩みだす。
「それがさぁ、ないんだよ」
「じゃあこのまま待つしかないってこと?」
「そうだね…」
すると、ホームの壁側で座り込んでいる武田くんの姿を見つけた。
何してるんだろう…?
「武田くん、何してるんでしょうか…?」
政宗くんに尋ねると、
「未来予知の能力使ってるんじゃないんかな」
という返答が。
未来予知の能力で、電車がいつ来るか見てる…ってことかな?

しばらくスマホをいじるなりして待っていると、武田くんが現れた。
「おそらくあと15分ぐらいで電車来るだろうな。ただ激混みで座れないのは確実だ」
武田くん、ため息ついてる…。
座りたかったのかな。
「別に座れなくてもいいよ。というか、武田座りたかった系?」
と上杉くんが私が思ったことと同じことを口にする。
「あ、いや…。というか上杉、お前こそ座りたかったんじゃねえのかよ」
武田くん、今の明らかに怪しい発言。

武田くんの言った通り、それから15分ほどで電車は到着。
私達は無事、伊東駅にたどり着くことができた。
それからは海鮮丼を食べてみたり、駅の周りを散策して時間を潰し、駅に戻って小さめのバスで合宿所の学校まで送ってもらう。
運転手の人は明らかに人がいい感じのオーラがにじみ出てて、安心した。

そのまま荷物を整理して、勉強して、夕食を食べる。
地元の魚を使った料理で、おいしかった。
もともとは学校だったから、小学生になった気分になれて面白い。

夜。
「はぁ〜。今日はつかれたね」
「伊東線遅延しちゃうし」
「不審者のせいだ〜!」
「明日は草野球するんでしょ」
「信長くんたちがスペース探して予約してくれたみたいだけど」
「草野球とかしたことないしな〜」
そっか。
明日って夕方、散歩して草野球するって言ってた。
話しているうちに、眠くなってきて、そのままみんな寝てしまった。

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(あとがき)

皆さん、こんにちは。
ほのみんです。
前、修学旅行で廃校をリノベーションしたホテルに泊まったことがあって、とても楽しかったです。
ただ、廊下を歩くてものすごい音がするんですよねwww
でもそこも楽しかったです。
次回は草野球をするみたいですね。
お楽しみに!

(次回予告)

みんなで草野球対決!?
なんと地元の中学生も巻き込む大騒動に発展!
第十六話もお楽しみに!