コメディ・ライト小説(新)
- Re: ファイティン・ラブ!〜彼氏は推しでした〜 ( No.24 )
- 日時: 2023/01/12 06:27
- 名前: ほのみん (ID: wNoYLNMT)
(第十六話)(1)
『ジリリリリ』
朝の5:20にみんなのスマホのアラームが一斉に鳴り出す。
「おはよー」
「なんか昨日の夜から思ってたんだけどさ、みんな部屋着ダサくない?」
陽花ちゃんの突拍子もない発言に驚く。
確かに…。
陽花ちゃんはちゃんとした可愛いパジャマだけど、他の同じ部屋のメンバーを見ると…。
「まずさぁ、杏ちゃん。彼氏募集中って書いたTシャツ着る必要ないでしょ」
ホントだ!
杏ちゃん、彼氏いないって言ってたから、この合宿にかけてるのかな。
「次にみーちゃん。伊達政宗がすごく好きだってことはよく分かる。私も戦国オタクだからよく分かるよ。だけどさ、それ部屋着にする必要ある?他の男子めっちゃ見てたよ」
うーん…、私が今着てるのは仙台でゲットした伊達政宗のかっこいいイラスト入りのTシャツ。
モノクロでまるで墨で書いたみたいでかっこいい。
でも陽花ちゃんの言う事にも一理あるしなぁ。
「沙絵ちゃんもさ、それ、どうにかならない?」
沙絵が来ているのは、よくわかんない配色のTシャツ。
袖が黄色だったり、反対の袖は黒だったり。
なんだこのTシャツは。
朝の集いの時間になり、校庭に出る。
家康くんの進行で朝の集いが始まる。
「今日は15:00まで勉強した後、草野球に行きまーす」
「だからジャージ着てこいってことか」
と政宗くんが補足してくれる。
「あ、あと夜の集いもあるからね!遊ぶよ!」
「あれ、私達勉強しに来たんだよね?」
と沙絵。
「まあどうにでもなるっしょ」
と杏ちゃんが軽めに言う。
この合宿、予測不能…。
まずは勉強。
宿題の山はあと半分くらい残っているので、順番に片付ける。
まずは夏休み恒例、読書感想文。
本はもう読んだからあとは書くだけ。
書くのは意外といけるし、去年も入賞したんだよね。
他はワークとか。
これはとにかく解いてかなきゃならないから、集中。
あっという間にお昼ごはんになり、栄養補給。
勉強するだけで疲れちゃったよ〜。
草野球なんてできるかな?
それからまた勉強すると、宿題の山はかなり減った。
といっても自主学習とかもあるから安心はできないけどね。
いよいよ草野球の時間が来た。
地元の中学生も協力してくれるというので、チームを組む。(星川組と他の組に別れた)
ざわめきが起きたのはその時だった。
「えっ、ちょっと待って」
審判の女の子が私の隣にいた三浦くんの顔をまじまじと見る。
「あなた、三浦さんですよね…?あの伝説の」
あの伝説!?
ちょっと待って、私知らない!