コメディ・ライト小説(新)

Re: すれ違いで開く愛扉 ( No.3 )
日時: 2022/11/06 17:53
名前: ぷちとまと。 (ID: rdX62NDu)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

扉宮神社。ここは、違い人しか入れない、秘密の神社。私たちはもう何回目かの、この神社。

私達だけが入ることの許されたこの神社では、「タイムリープ」が許されている。

今や、人類の嫌われ者と化した違い人は、彼を忘れぬように、また彼も彼女を忘れぬように、

この神社の扉を開けて「今日の朝」を繰り返しているのだ。

「じゃ、例のごとく開けますか。」

ただ、違い人の中のごくまれに、記憶を持った違い人がいる。どういう原理かはわからないが、

記憶を持ったまま、「今日の朝」を繰り返しているのだ。でも理論上、それで違い人は忘れない。

そう言い渡されて来た。

「け、結構重かったね。」

私はいう。

「確かにな。大丈夫か。」

「ありがとう。・・・・朝日だ。綺麗だね。」

「おう。じゃ、行くか。『今日の朝』に。」

私達の朝は、いつも、10月29日だ。