コメディ・ライト小説(新)

Re: 檻(個人の見解) 第1章 ( No.1 )
日時: 2022/12/06 17:02
名前: 野原いちご (ID: hFu5/zEO)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=13391

★第1章 檻(個人の見解)

朝起きたら車の中だった。
何故か推しが隣に座って、車を運転している。(現実ではありえない)
『おはよう、いちごちゃん。』
「おはようございます。」
『今さ、キャンプ場に向かって車を走らせてるところだよ。後5分くらいでつくかな。』
「…分かりました。」
正直言ってキャンプは嫌いだ。…虫がいるし。
『ん〜、やっぱりその前にショッピングモールセンターに寄ってもいいかな?』
「いいですよ!」
『分かった。じゃあ寄ってみるわ。』
そう言って、車は大型ショッピングモールセンターの、コンクリートで出来た駐車場に入っていく。
『え?ちょっとまって』
「どうしましたか?って」
目の前から車が衝突してくる。
『「うわぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」』
私達の車は柵を越えて、5階から1階まで落とされた。
エアバッグが音を立てて膨らむ。
「何があったの!?大丈夫!?」
『いった…。』
隣に停まってる車を見ると、推しのキーホルダーが複数個飾ってあった。
「あ、隣の車の人も推してるんだな…。」

突然場面が変わる。(夢でよくあるやつ)
私が起きるところから再スタート。

朝起きたら車の中だった。
何故か推しが隣りに座って、車を運転している。(現実ではありえない)
『おはよう、いちごちゃん。』
「おはようございます。」
『今さ、キャンプ場に向かって車を走らせてるところだよ。後5分くらいでつくかな。』
「…分かりました。」
正直言ってキャンプは嫌いだ。…虫がいるし。
『ん〜、やっぱりその前にショッピングモールセンターに寄ってもいいかな?』
私はさっき事故にあったことを鮮明に覚えていた。そのため、
「え〜、着いて準備してから行こうよ〜。」
と言った。
『…分かったよ!』
「え、もしかして嫌だった?」
『別に?いちごちゃんが行きたくないって言うなら行かないし。』
「ありがとう…!」

キャンプ場に到着したっぽいが、推しはいなくなっていた。代わりに母が運転席に座っている。
『着いたよ、いちご。』
「お母さん、ここどこ・・・?」
着いたのはキャンプ場ではなかった。周りが柵で囲まれている、檻のような建物だった。
建物自体はレンガでできている。裏庭が見えて、そこからは同じクラスの同級生が数名遊んでいた。
『あんたには今日からここで暮らしてもらうわ。さ、荷物を持ってさっさと行きなさい。』
檻のような建物に連れて行かれる。入り口から玄関までは数メートル離れていて、そこにも庭が広がっていた。
『あ、登録していた野原といいます。この子が今日から入居する野原いちごです。』
母は手続きのようなものをしている。そこに、
『あっ、いちごだ。』
同級生の男子、大和(やまと)が駆け寄ってくる。
『おまえも入居するのか?』
「え?え?どういうこと?」
突然の出来事で、頭が混乱する。入居…?
『あ〜、いちごちゃんだ〜!』
そこに大和の彼女、琴(こと)ちゃんがやってきた。琴ちゃんとは幼稚園の頃からのお友達。
「琴ちゃんまで!?皆、何してるの…?」
『お母さんにここまで連れてこられちゃってね。でも楽しいから大好き!!』
と、琴ちゃんが言う。
―意味がわからない。
こんなところにいて楽しいの?いくら友人がいたとしても、私はこんな狭苦しいところに居たくない。しかも檻のような建物だし、何をされるかわからない。
「お母さん、家に帰りたい。」
『は?』
「私、こんなところにいたくない。」
『あんたはここにいなさい!!』
と怒鳴られ、殴られる。
スタッフさんが『いちごちゃんの部屋はこっちですよ〜!』と言って、私は何も見ていませんでしたよ的なアピールをしてくる。いくら何でもムカつく。
お母さんは、
『あんた、抜け出せるならこの保護施設、抜け出してみなさい。』
といい、去っていく。
「お母さん、こんな施設に私を残すなら、好き放題やっていいってことだよね…?w」
私、これからどうなっちゃうのかな…?でも私には味方がいる。