コメディ・ライト小説(新)
- Re: 檻(個人の見解) 第2章 ( No.2 )
- 日時: 2022/12/06 17:03
- 名前: 野原いちご (ID: hFu5/zEO)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=13391
★第2章 スタッフはゴミだと思え
『はぁ〜い、いちごちゃん、ここがこれからいちごちゃんのお部屋だよ〜!』
何だこのスタッフ。言い方が気持ち悪い。何だ、好感度をもたれようとしているのか?しかも親がいなくなった途端にこんな口調になるし。
『この施設は、こんな感じになってま〜す!』
といって、館内案内の地図を手渡してくる。うわ、これ強制収容所?(違います保護施設です)
「へぇ、案外広いんだ…。」
思った以上に地図がざっくりしすぎている。
『いちごちゃんのお部屋は、見ての通り15号室で〜す!』
だからさ、そのキモい口調やめてもらっていいですか?
「あ、どうも。」
『それと、1日1回、各部屋にミッションが配られま〜す!そのミッションをクリアすると、脱出への手口が見つかる、かもしれませぇ〜ん!』
「はいはい。」
つい「はいはい」って言ってしまった。やべぇ、怒られるかもしれん。
でも脱出の手口はもう見つかっている。来たときに分かった。
ここの施設の入り口は柵で囲まれている。柵は入り口にあるアンロックキーを操作すれば動く。ただ、ロックを解除するには、パスワードが必要。夜の人が少ないときにホールに行き、パスワードを確認すればいい。まあ、問題でも起こせば、先生たちはみんなそこに駆けつけるだろうから、私はこの施設でキャラ変して、問題児を演じよう。
スタッフは、ゴミだと思え。
部屋の中に入ってみると、玄関のサイズほど小さかった。最低限のものが置かれているだけ。今まで私はベッドで寝ていたが、今回は敷布団。昔まで敷布団だったから、なれてはいるけど、誰かが使った敷布団だって考えると、ちょっと使うのをためらうよね。
ただ、布団は今回自分で持ってきたから、他の人が使ったものを使う必要はない。よかった。
施設では指定のスケジュールがあるみたいで、壁にはスケジュール表が貼られていた。
6:00 起床
6:30 朝食
7:00 朝礼
7:15 ミッション
12:00 昼食
12:30 自由時間
18:00 夕食
18:30頃から部屋番号順に 風呂
21:00 消灯
ああ、この通りに動かないといけないんだ…。どうせ平日の自由時間は、その時間から学校に登校しなきゃいけないでしょ。だから大和や琴など、クラスメートの半分以上が遅刻してきたんだ。
私、頑張ろう。