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コメディ・ライト小説(新)
- Re: 檻(個人の見解) 第5章 ( No.5 )
- 日時: 2022/12/06 17:12
- 名前: 野原いちご (ID: hFu5/zEO)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=13391
★第5章 脱出の時
キャラ変する、って心に決めたんだから。
死んだって別にいいじゃない。この檻から出られるなら。
夜23時39分。私は消灯の時間になってもずっと起きていた。
今日はホールの椅子をぶち壊しに行く。
そーっと部屋を抜け出して、ホールへと向かう。廊下には複数の防犯カメラが着いている。
ホールには誰もいなかった。椅子を手に持って、窓ガラスへと近づく。
ガシャァァァァァン!!!!
窓ガラスを割る。
その時だった。
緊急事態発生。緊急事態発生。
急に明かりがつく。防犯カメラのライトが赤く光っている。
ホールの窓ガラスを、15番が破壊。
なっ!?何でバレてるの!?
緊急事態発生。緊急事態発生―
そうか、私はこの施設に来たときに、皮膚の中にAIチップ的なものを入れられたんだ!!それが反応して15番って分かっているんだ!!
スタッフがガバッと起きて、廊下を走ってくる。
『待ちなさい15番、野原!!』
私は大急ぎで玄関を出た。入り口の柵の番号は―。
何でこんな時に限って思い出せないの!?
お願い神様、仏様。(-hotoke-?)どうか私を助けて―。
はっ!!番号は1559!1559だ!
入力ボタンを開き、1,5,5,9と順番に押す。
ピコン♬と電子音がなり、ゆっくりゆっくりと柵が開き出す。
「そんなに遅かったら追いつかれる!!」
間もなくスタッフが玄関を出た。
『野原!!待ちなさい!!』
私はそれを無視し、荷物も友人も何もかも捨てて、この施設から抜け出した。
さよなら、檻。
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