コメディ・ライト小説(新)
- Re: 多重の図書館 ( No.5 )
- 日時: 2023/01/03 18:57
- 名前: 日影@hikage (ID: viErlMEE)
五🔷真実
次の日、私たちはもう一度会議を開いた。昨日水晶君が言っていた事を話していた。私は今日遅くに行った。夏休みの宿題をさすがにしていないのはだめだと思いやり始めた。
十時に行くと、みんながいるはずなのにいない。と、そこで
「お、来たか。みんな」
と、本棚の向こうからみんな飛び出してきた。ええええええええ???? どういうこと?
「はは、びっくりしただろ。簡単に言うとこの図書館は本棚が透けて先へ先へ進めれるんだ。だからほらこんな感じに」
と、どんどん本棚に吸い込まれていく。
本当なの。え、じゃあ私も。壁に向かって走り出した。すると、壁の中に入り込めてまた本棚が並んでいる。その奥も、その奥も。
「つまりこの図書館は多重の図書館。たくさん重なっているっていうことが分かったんだよ」
清作が話す。
「あと俺たちは多重の世界に住んでいるっていうことが分かった。上にあるのがこの図書館とこの図書館の共通点。この黒丸のところは、あの不気味なハジマリで、次が木星、幸多、次が僕炎煉、次が烏賊葉、で次がお前八雲、清作、水晶、の順番でななんでいる」
「で、この図書館の本たちはその世界にしかないものということを考えたんだ」
と炎煉の次に水晶が教えてくれた。
「でもそれにしてもハジマリのがあまりにも少ないよな。所々空欄の本棚のあるし」
「まあ今日はこれほど分かった。十分な収穫だな。次の会議は十月で。俺、親戚んち行くから」
「あ、待って私から言いたいことがあるんだけど。親があの穴を見ても全然反応していなかったの。そこに穴がないかのように」
「なるほど。分かった。俺は宿題をやらなきゃいけないからもう帰る。じゃあ」
「ちょっと待って。確かめたいことがある。あの皆お父さんっている?」
みんなが首を横に振る。
「分かった。俺ももう帰るわ」
と水晶君と清作が帰っていった。