コメディ・ライト小説(新)
- Re: 多重の図書館 ( No.8 )
- 日時: 2023/01/16 19:54
- 名前: 日影@hikage (ID: viErlMEE)
八🔷owari no hazimari
あの後、お母さんは緊急ニュースを見てると思い早く帰ってくると思ったが、いつも通りで、帰ってきたときに見せたら
「何言っているの。普通の天気予報だよ。疲れたのね。今日は早く寝なさい」
と。疲れたのね、はこっちのセリフだよ。こんな一大事の時に噓なんかつくわけ。もしかしたら本当にお母さんにはそう見えてるの?よく考えたらその後の天気予報や事件事故の放送は普通のテンション。もう何が何だかわかんなくなっよ。教えてよ水晶君……!!!!
あれからみんなが話すようになったのは六月。正直色々やばくない。こんなに経ったらもう死にかけやん。あれ以来(嵐に近い)大雨の連続。不運すぎるううううううううう。いいいいいいいややあああああああああ。心臓が爆発するううう。喉がからっから。叫びすぎたあ。今回で分かったことは、私たちにしかあれは見えていなく、おそらくハジマリさんが流した物っということ。あと、あの七角形の奇妙な多重の図書館の天井にも透けるようになっていているっていうこと。どうやって行ったかっていうと、ハジマリのところに日記帳のような設計図があって、透明な階段があったからそれで上ってみた。これからは、みんな、上の本を読むことにした。あと、ハジマリさんに会って確かめようと思ったけれど、全然出てこなかった。ハジマリと隕石、この図書館、私たちの関係性も調べようと思う。気になっているのはハジマリさんの意図。何がしたいのかがわかんない。私たちはどうなってしまうの。
……そしてあの八月一日の一日前、七月三十一日にとうとう来てしまった。今までで分かったことでは何もできない。もう死ぬ。どうしても本を探さなければ。チクタクチクタクと時計の針の音が聞こえるだけだった。みんなが帰っていく。ただし、水晶君はぎりぎりまで残ると言っていた。これは運命なんだ。神様が決めることなんだ。人はいつか死ぬ。それが早かっただけだ。どうしようもないんだ。
時計が五時を回った後、あの招待状から声がした。ハジマリさんの声だ。
「お前たちの仲間が一人、五時を回ったためあの図書館に閉じ込められた。死ぬまで底で生きるんだ」