コメディ・ライト小説(新)
- Re: 私が作った雪だるま ( No.7 )
- 日時: 2023/01/05 21:06
- 名前: 夢野 しずく (ID: RBR1FgDi)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
その瞬間だった。
ー目の前が真っ暗。
「あかりっ!」
「わぁー…ぁぁ………」
よかった、勇太がいた。
私たちは、真っ暗な雪だるまが たくさんある場所にいた。
2人とも、わけがわからない。
カッカッカ。
ハイヒールの音…
目の前にはのえさんがいた。
「全て、わかったようですね。」
「やっぱり、お前が……!」
「なんで こんなことをやったの?私が嫌なら、私を……」
「なんでか。そこはまだ分かっていない、らしいですね。
教えてあげましょう。私が怒った理由を。」
「…私のことを忘れていたからです。あぁ、あなたたちが作った雪だるま、
それは私です。驚きました?」
「あぁ、、」
「そうですか。それに、私が溶けたとき、おばあちゃんも死んでしまいましたよね?」
「まさか、それも!」
「いいえ、違います。私は、作った人が死んでしまった場合、溶けてしまうのです。」
「そっか?おばあちゃんも、飾りくれたもんね。」
「そうです。ですが…私は、なぜ転校したか!それは、あなたたちが雪だるまを、
作らなかったから!さみしかった!私はっ!」
「それはね、私はね…!ゆきだ」
「うるさぁぁぁぁぁいっ!!」
私たちは、その声の大きさにびっくりした。
「言い訳しようとしても無駄!無駄!無駄!無駄!」
「……あのね、私、怖かったんだ。多分、勇太も…。」
「あぁ。怖かった。もう一度、雪だるまを作ることが。」
「また、思い出のある雪だるまを作っても、その思い出は溶けてしまう。って、」
「俺達は、雪だるまという1つの命を預かってたんだ。」
「そうだったんですか…?」
「うん、…ごめんなさい。本当。でも、ずっと、忘れてなかったよ。ほら。」
私が出したのは、おばあちゃんが飾りとしてくれた マフラーだった。
「これは!あの時の。マフラー。」
のえさん…雪だるまさんは、すごい泣いていた。
目まで落ちてそうなくらい、泣いていた。
私は、泣きたくても泣けなかった。
……勇太は…、エッ!?むっちゃ泣いてるじゃん!
あーぁ、泣きたくても…、なけないよっ。