コメディ・ライト小説(新)
- 2月の旅鳥 ( No.8 )
- 日時: 2023/01/23 17:50
- 名前: 此雨真狐 (ID: /m6A2I47)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=13593
4月5日(火)
「6年櫻組の宮野さん」
私は現在、豊光小学校という私立の女子校に通っている。(本当にあったらごめんなさい。)ここは、幼稚園から大学まである付属校で、中学校はclever kidでの偏差値は39。首都圏偏差値62。(聖王立中学はclever kidで63。女子の最難関校と一緒。そして首都圏偏差値は77。)豊光小学校の中は、とてつもなく荒れている。登下校は当たり前のようにうるさく、中には近所の神社を荒らす人も。学校は先生贔屓が酷い。校則で芸能活動は禁止だ。なぜなら、仕事で勉強を疎かにするのはよろしくないから。それはまあいい。だが、芸能活動はダメなのに、スポーツスタッキングやバイオリン、はたまた合唱団。それらで学校を休むのは許可されている。しかもテレビ出演も許可されている。しかもそれらの理由で贔屓される生徒も多い。私と同じ6年櫻組の宮野さんも合唱団に所属する生徒の内の1人である。
今日はclever kidのテストで36点という破格の点数をとった。何故だかずっと右腕が痛む。理由はお風呂に入る時に分かった。体中、あざだらけだ。原因は...考えなくても分かる。宮野さんだ。今日の朝、ホームルームの前、私はclever kidの復習をしていた。理科が苦手な単元だったからだ。少しの時間も無駄にはしたくなかった。そんな中、隣の席の宮野さんが話しかけてきた。
「なにお前、そんな簡単な問題も解けないのかよ。52点?ありえないわ〜。私だったら簡単に満点取れる。やっぱあんたって馬鹿だよね。いっつもカンニングしてるだけあるわ。」
前、私は先生にカンニングを疑われた事があった。言いつけたのは宮野さんだった。勿論、濡れ衣だ。でも、今はそんな事関係ない。clever kidの問題を解いたことのない人が言うな。
「そう、解いてみる?これは03分96秒でやったから測るよ。あ、因みに裏が白紙だよ。」
キレそうになるのをグッと抑えてそういった。私の挑発に乗った宮野さんは問題を解き出した。
どうでもいいけど本当に玉田先生(clever kidのλ1、2、3で理科を担当している先生。)は語呂合わせが好きだな。そう思いながら宮野さんを見ていた。結果は5点。記号問題の勘が当たったようだ。
「こんな問題、解ける訳ないじゃない。」
先程までの威勢は何処へやら。いきなり切れた宮野さん。と、その時。
ドンッ
殴られた。勿論宮野さんは先生のお気に入りだから悪いのは私になる。その時は黙って殴られていた。でも、それがこんな事になるなんて。どっちにしろ宮野さんに話しかけられると痛い目に遭う。それはクラス共通の価値観だった。でも隣なんだから話すしか無い。次の席替えが待ち遠しい。