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コメディ・ライト小説(新)
- 2月の旅鳥 ( No.22 )
- 日時: 2023/01/25 16:36
- 名前: 此雨真狐 (ID: /m6A2I47)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=13593
5月25日(火)
「高山先生の重圧と仕返し」
国語A(記号選択・漢字・ことわざ)の高山先生は生徒に嫌われている。何故ならテスト中に生徒の座る机を揺らしたり、孫の手で生徒ノートや肩を叩いたりと、常に妨害してくるからだ。それを高山先生本人や生徒は「デビルの重圧」と呼んでいる。
そんな中、今日5月25日、λ1、2、3で高山先生に対する仕返しをすることとなった。それは、漢字テストでふざけるというものだった。方法としては解答欄の端っこの小さく答えを書くだとか、一文字一文字の間隔を大きくすると言ったもので、減点はされないと、一部の人間が実証済みのものだった。全員の人が賛同した。神様さえもが。λ1は3時間目であったため、λ2、λ3がどの様な結果となったかはすぐにわかった。
「λ2と3で皆さん、ふざけていたのですが、皆さんはそんな事しませんよね?」
ほぼ、やるな。と言っているようなものだったが、勿論やらない訳がない。
漢字テストが始まった瞬間から私たちはふざけ出した。一文字目は右上に、2文字目は左下に書いたり、問題数が進むにつれて、字が斜めって言ったりといった具合に。
と、その時、
「植田くーん?貴方までやるとは思わなかったわ。」
高山先生は神様の机を揺らした。今日は偶々私が神様の隣だったため私の机も揺れたという事だ。
私の家にある机は常にガタガタしているから別に慣れているのだが、神様は平気だろうか、と心配になった。
テスト返却時、高山先生は
「なんで全クラス...」
とげっそりしていた。私のテストの点数は良かった。とは決して言い難かったが、高山先生に嫌がらせを出来たのだ。思い残した事はない。そして、たまには無意味なことをするのも一興だな、と思った。
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