コメディ・ライト小説(新)
- 第六話 ( No.8 )
- 日時: 2023/01/22 09:37
- 名前: 黒猫夜空 (ID: O.mDLNUw)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
「今日の焼き魚、美味しいね。これ、鮭?」
と、真凛がお母さんに聞く。
「そう、当たり。ねぇ真凛」
お母さんは、先走るように真凛に何かを問い詰める。
「ん?」
とぼけた顔で聞き返す真凛。
「今日、家族みんなでリズムモールに行かない?」
「え!行きたい!」
と、真凛はきらきらと目を輝かせて言った。
リズムモールとは、レインボータウンにある最大ショッピングモールのことだ。きらきら輝くアクセサリーやレースやフリルがたくさんついているドレスなど、どう見ても高そうなものが、たったの500円で買えたり、ガチャガチャも一個一個回したくなるようなものばかり並んでいる。
そのため、真凛と同い年のような女の子はもちろん、主婦やサラリーマンにも人気なのだ。
「でも…。」
真凛はハッと思い出した。
実から、里原公園に誘われているのだ。
「ごめん、お母さん。リズムモールはまた今度にしても良い?」
「えっ、お母さん、この日のために仕事休んだのよ。お父さんも。チケットだって、抽選で100名にしか当たらないのに、私達が運良く当てたのよ。そんな苦労をなにも知らないで軽々しくやめるの、やめてもらっても良い?」
いきなり強い口調になり、ムッとした顔をしたお母さん。
真凛は、こんなお母さんを見るのは初めてだった。
(え、嘘…。お母さん、そんなに一生懸命に、私のためにチケット取ってくれてたんだ…。でも、実の約束の方はどうしよう?)
「ちょっと待ってて。」
と急いで言い、真凛は二階へとあがっていった。
「え、LINEの通知12件!?嘘、実そんなに不安だったの?」
真凛&亮太ダブルチャット 10秒前
亮太さんがコメントをしました。
20秒前
亮太さんがコメントをしました。
こんな感じで、延々と亮太からのコメントが続いている。
「えぇ。亮太どうしたの?」
と真凛が驚いてLINEの画面を見ると…。
⇒今回はいつもより長くなりました。七話へ続きます!次回は、番外編!