コメディ・ライト小説(新)

Re: スプリングブルー「それは、青春というものだった。」 ( No.1 )
日時: 2023/01/26 19:10
名前: 黒猫夜空 (ID: O.mDLNUw)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

青山 玲央と畠山 紅葉は、小学3年生の頃に出会った。
お互い、レベル違いの存在だと思っていた。
だが…。
2人はあることから繋がっていく。

…これは、そんな2人の青春を描いた話…

これは、2人が出会った頃の話。
春。クラス替えの季節となった。
2年生から3年生にあがるときは、校舎も変わる。
つい最近まで使われていたのに、どこか新品の雰囲気が漂うから不思議だ。階段も、一段一段が新しい学年への入口をかもしだす。
なにもかもが新しく見違える、その季節。
クラス替えの表が貼り出された。
「どれどれ?」
「見えないー。」
「見たら後ろに下がってよー。」
たくさんの人がごった返している中、すみっこにちんまりと青山 玲央は、いた。
玲央は男子には色々言うタイプだが、このような時は、自分から身を引いていくタイプなのだ。
玲央の存在に気がついたのは、畠山 紅葉。
なかなか人が下がってくれなくて、困っている玲央のそばに駆け寄った。
「どうしたの?大丈夫?私、畠山 紅葉!」
明るく自己紹介をしてきた紅葉を見て、玲央は目を見張った。
人見知りな玲央にとっては、初対面の人にこんなにも元気よく発言できるということは、かなり珍しいことだった。

「…私、青山 玲央。これからよろしくね…。」
「こちらこそ!」
紅葉は細い指を揃えた白い手で、ピシッと可愛く敬礼する。
玲央は紅葉のことをまじまじと見た。
スタイルが良くて高身長。
つやつやさらさらとした髪の毛は、風になびいても絡まない。
くりくりとした可愛い目で見られたら、心が奪われそうだ。
小さくて高い鼻も、細い眉毛も、紅葉のすべてが玲央にとっては魅力的だった。

玲央はやっとのことで表を見ることができた。

3年4組
青山 玲央
………………………
畠山 紅葉

出席番号はうんと離れている。
そのため、席は遠く離れてしまうだろう。
でも、クラスが同じなだけで満足だ。
玲央はそう思った。
⇒二話へ続きます!新小説を十分に楽しんで下さい(_ _)