コメディ・ライト小説(新)

Re: 私、ユウレイと友達です。 ( No.3 )
日時: 2023/04/23 08:34
名前: 夢野 しずく (ID: lyYROhnH)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=13539

これは、ユウレイのオトとツキと、主人公『れい』の出会いの物語です。

私はれいです。生まれた頃は、ユウレイなんて見えませんでした。

けど、小さな頃の ある日ユウレイが私の前に現れました。とってもびっくりしましたよ?
だけど。ユウレイって、カワイイんですよね。(ユウレイは子供ですし)

そんな私の小さな頃のことをお話しますね。



私はおばあちゃん子で、ずっとおばあちゃんと遊んでました。

「ほれ、次は何のお話を読むかい?」

私はお話が大好きで、昔話をよく読んでもらってました。

昔話の本がたくさん入っている本棚ほんだなから、私は『ももたろう』を取り出しました。

「これがいいなっ!」

「れいちゃん、この本 前も読んだけどそんなに気に入ったのかい?」

「だって、カッコイイでしょ!ももたろぅ!みんなのために頑張ってて、
それに、鬼まで友達にしてるんだよ!怖いと思わず、たたかったんだ!」

その言葉におばあちゃんは、ニコッとしてくれた。


あぁ、悲しいよ。

目が真っ赤だよ。


そう、おばあちゃんとの楽しい日々はおしまい。

あの世に行った。


「おばーーぢゃんにっ……あいたいよっ」

泣きながら、シャックリしながら、鼻声で叫び続けた。

声がかれても叫び続けた。

けど

叫んでも届かなかった

どこに行けば会える。

どこに叫んだら聞こえる。

そんなんしらねーよ


私は、思い出の絵本を捨てることを決意けついした。

もう悲しいことは忘れたい。

絵本を一冊ずつごみ箱に捨てていると……

「待ちなさいよね。」

そこに立っていたのは、見たこともないお嬢様じょうさまらしき子供…?

と、一般人いっぱんじんのような男の子の子供。

私も、その頃は あいつらと同じような 子供ですけどねー。

どうやって入ってきた、?

「そちらの絵本、大切なものなのでしょう?なのにどうして捨てるのですか?
もう、一度決断したら、元には戻りませんわよ。」



「!?オト、この人僕たちのこと見えるの!?」

「はい?見えるわけないでしょ。ただ、言ってみただけですわ。さぁ、行きましょう。」

私の頭は混乱していた。

けど、とっさに私は言ってみた。

「あのっ……。なんで、大切なものだとわかったの、」

すると2人は振り返った。

「…見えますの…。」

「僕たちのこと見えるの!!??」

「…うん。」
私はコクリとうなずいた。

二人の顔はとっても 嬉しそう。

「私はオト。こっちがツキ、 私たち、、ユウレイですの。」

ユウレイ!?ということは、おばあちゃんに会えるってこと!

「ユウレイってことは おばあちゃんに会えるの!?」

「…実はね、死んじゃったあと、ユウレイとして生きるか、天国に行くかを決めるんだ。
その選択肢せんたくしできまっちゃうんだけどね、」

「最近はユウレイになる人が少ないのです。だから、ユウレイを途中とちゅうでやめる人が多く、
ユウレイと会う確率が低いのです。」

「おばあちゃんはどっちを選んでるの?」

「…さぁ、私にはわかりません。でもいずれ、見つかるといいですわね。」

「……」

おばあちゃんはユウレイになったとしても、途中でやめてしまうかもしれない。

「よかったらさ、僕ら手伝うよ。おばあちゃん探すの。でも、こっちも利益がないと
いけないからね。」

子供が利益について考えるとは…恐ろしい。

「そうですわねー、この家に住むっていうのはどうですかねぇ?もちろん、
家族のみなさんには内緒ないしょで。」

おばあちゃんの ためになるなら

昔はそう思ってたけど…。



ずーっと、子供なんだけど!ユウレイって、年齢そのままなの?

誕生日ないの!?

…まぁ、こんな感じで今にいたりますね、

「れい、お菓子取ってきなさい。」

ドレイじゃん?完全にっ!!

「はいはい、」

まぁこういうところがカワイイんだけどねー。

「れいさん、なにを笑っているのですか?」

「ぁ、いやいやーなんでも~!」