コメディ・ライト小説(新)

Re: バブル【enjoy alone】 ( No.7 )
日時: 2023/02/21 16:10
名前: らる@羅瑠 (ID: GDWSGe53)

第3話「侮辱」



「え、ガチでヤバいじゃん!」
「尊敬できる!」
「なんであんなにうまいのかわけわかんないんだけど…」
「てか、初心者だよね!?先輩レべチじゃん。」
「……」

凄い言われてる…
まぁ、そこまで気にするレベルじゃないし、褒められてるから少しありがたい。
でも、あそこの同じ3年?の子の冷たい視線が気になる。

「?どうしたの、奏楽」
「えっ?あ、なんでもない…」
「そう?まぁ無理しないでね。」
「うん、ありがとう。」
「あ、もうそろそろ終わりですね。今日はこれで終わりです!」

大西先生の声が聞こえる。
どうやら終わりみたい。

「ねぇ、一緒に帰らない?一ノ瀬さん。」
「ッッ……!?」

なんだか、ぞわっと寒気がした。
今までにないような怖さで。

「あ、えーっと‥」
「ゴメンなさい、自己紹介してなかったわね。私は葛西波奈よ。よろしくね、人の名前も知らないような一ノ瀬さん。」
「‥ごめんなさい。人を侮辱するようなことしかできない葛西さん。」
「奏楽、そこは言いすぎだって!」
「なんで?この人は葛西グループの令嬢で人を操ることしかできない人。」
「葛西グループの令嬢!?なにそれ、バカバカしいなぁ。」
「波奈ちゃんに何言ってんの?」
「なにがバカバカしいの?逆らったらどんな目にあるか……そっか、そんなことも知らないのね。」

この2人は知ってる、祈祷零さんと、田野崎夏音さん。
葛西さんの取り巻きって噂を聞いた。

「零、夏音うるさいわ。この秋野優亜さんは転校生なんだから知らない事ばかりよ。」
「そうなの……」
「ゴメンなさい、波奈ちゃん。」
「まぁいいわ。‥一ノ瀬さん、これから覚悟してね!ニコッ」

そう笑顔で語る顔は優亜と違って般若のようで。
絶対に好きになれない顔。

でもその裏腹で、誰かを恐ろしくさせる顔でもあった。