コメディ・ライト小説(新)

Re: 利石屋・カラフル屋開店! eternal stor ( No.30 )
日時: 2023/05/19 18:24
名前: 日影@hikage (ID: viErlMEE)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode

昨日、つまり六月十三日にはあの六人は見つからなかった。今日は六月十四日。僕は泥だらけになっても転んでもシディや五人を探した。いや精密に言えば飛んで探したんだけれど。



今日六百十四年六月十四日十八時、シディが見つかった。また五年前のように無傷で見つかった。
「シディ、ここで何していたんだ」

「心配したのよ」


「……」


「なんか言えよ。全力で探したのに」

シディは神橋高校の屋上にいた。でも疑問に思う。なんでシディが屋上に行くことができたのか。学校の周りには大きな建物がなく、校庭で囲まれている。学校の関係者でもないのになぜなんだろう。

「何か言ってみたら」
と凛が言う。

「……」


「なんも言わない。前までこんなことシディにはなかったのによ」
と言ってみた。せめて何か言うだろうと思って。

でも何も言わなかった。

数分経った頃、急にシディがあの五年前見つけた森に走っていった。シディは運動能力が超人じゃないから、ついていけない。飛んで行っても追いつけなかった。

そして六時十四分。どこからか遠そうで近い所からゴーンと鐘の音が鳴った。空からなったのだ。

シディが大声を出して急に笑い出した。
「はっはっはっはっは!ついにこの時になったな。お前みたいな優しいバカみたいなアホたらしくなくなれてよかったぜ。今日のこの時を待っていたぜ。なあ、色葉」