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コメディ・ライト小説(新)
- Re: 利石屋・カラフル屋開店! eternal stor ( No.31 )
- 日時: 2023/05/20 11:07
- 名前: 日影@hikage (ID: viErlMEE)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode
「お前から僕がいなくなるってどういうことだ」
「今日六月十四日、六時十四分は何か知っているか?」
僕たちは首を振った。
「まあそうなるよな。じゃあ変えよう。十月二十日、九時五十分は何か知っているか」
凛が言った。
「シディと色葉の誕生日……」
僕は言う、
「それが何が関係あるんだよ」
と。
その答えを返してきた。
「七百八十二+百六十八は?」
三秒あれば凛がしてくれると思って頭は使わなかった。
予想通り、まあ少し早かったけれど凛が答えてくれた。
「九百五十…」
なにか頭のいい凛はわかったらしい。凛が思っていることと多分同じことを想像することは難しい。あきらめた。
シディが話を続ける。
「続いて聞こう。七百八十二-百六十八は?」
「今日。六百十四年、六月十四日」
そう凛が言ってやっと意味が分かった。
シディが僕の一部を持って生まれた。屋上にあるあの虹色の―まさしく色葉と言う―葉っぱ。野良だったころこの葉を食べて生きていた。
とシディは自分の口から言った。
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