コメディ・ライト小説(新)

Re: 利石屋・カラフル屋開店! eternal story ( No.44 )
日時: 2023/08/19 09:51
名前: 日影@hikage (ID: viErlMEE)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode

「こっちに来たら、お前らもろとも破壊するぞ」
と烏賊葉が言った。

「アニメかよ。じゃあこっち行くか」
そう言って離れていった。そこに、炎煉が隠れながら尾行していった。何も言ってないけれどナイス。

何か違和感がある。店の前の広場、内装、屋上、すべて同じなのになにか違和感がある。

けれど、よし。射程圏内に入った。いけ、俺の能力!けれど持てなかった。持てるものではなかった。それは幻。シディの作ることができる幻。水晶の声でそう聞こえたような気がした。すると、足場が消えた。店が消えた。それどころか、噴水も消えた。

シディは幻を作ることができる。そうだったのか。五年間の、幻覚も幻聴も全てシディのせいなのか。

清作が地面にクッションを出し、みんな無傷に済ませた。

じゃあ炎煉は…


「分かったか。俺たちの方が一枚上手なんだよ。こっちに来るな。来たらこいつはどうなるかな」
と水晶が言った。


それに続きシディが、
「そんな悪者みたいな感じにしないで下さいよ」
と笑いながら言った。




「シディはこんな人じゃなかった。優しくて年寄りにも小学生にも同じ対応をしていた。たとえ私たちのような嫌いな人に対しても」
凛が言った。


「それは色葉だ。俺を救うのが間違いだったな。色葉」


「そうだな。こんな奴だ。あと五秒あげる。最後に言い残す言葉は」


「何言ってんだ。頭がおかしくなったんja……」

シディは息を止めた。というか止められた。
そこには店長がいた。

「力仕事は苦手でね」

店長は小さな瓶を出し、シディの近くにかざした。そうしたら、シディは魂のように瓶の中に入り、人の姿になって、閉じ込められた。放留瓶ほうりゅうびんとラベルが貼ってあった。

「水晶。君もこうなりたいか。違ったら、そいつを放せ」

水晶は黙って手を上げた。炎煉を投げ飛ばすようにして手を放した。

ここからは作戦通り、本当の屋上へ行った。予備用の幻がたくさんあって時間がかかった。


この世界はあと数分で消える。ここに住んでいる人たちは何も知らない。でも今日でないといけない。なぜなら、過去に戻るのはちょうど数年前。日にちはちょっとしたズレで今日でなければならないのだ。


あとこの花の根本を壊せば萎れ、崩れ、最後には消えていく。もう烏賊葉は準備ができている。

「シディ、お前は過去に戻った時、誰でも幸せにする奴でいてほしい。お前のその力は、他人を清め幸福にし、悪人を反省させ、良いものにしていく力なんだ。だからお前は将来、世界を救うヒーローになるんだ。じゃあな。幸多こうた