自分が無能と言う事実を変えようとした。母や父から認めてほしかった。学校には行きづらくかった。友達ができる事が僕には1つもできなかった。鉄棒で回る事も、縄を飛ぶことも、さらには字さえ読むことや書くことが出来なかった。そして友達ごっこは誰とも出来なくなった。「僕」という存在を許してくれなかった。母と父は僕が寝ている間に、「僕」を外に出した。大きな山に生えている木の根元で僕は目を覚ました。