コメディ・ライト小説(新)

Re: アクティブ・グループ ( No.1 )
日時: 2023/02/28 17:52
名前: 栗 ◆sUOXLav4ic (ID: O.mDLNUw)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

第一話 「朝日の影魔法」

朝だ。
体が反応する。
まぶたがピクピクと開く。
そう。シャッターが開くかのように。
そう。ブラインドが開くかのように。
まぶたと目の隙間から、まぶしい光が入り込む。
黄色でもない白でもない、「まぶしい」という色の光だ。
そして、光の正体を知るために窓に寄る。
ピカピカに磨かれた窓は、光を反射していっそうピカピカ光る。
窓に手をつき、外の景色を眺める。
はぁっと息をすると、窓が曇る。
そんなことをやりながら、窓から見える空を眺める。
空は大きくて雲ひとつない快晴だ。
快晴というものほど恐ろしいものはない。
快晴は、晴れているようで晴れていない。
影のようなものが存在している雰囲気が漂っている。

私、黒崎 陽菜(くろさき ひな)は目を覚ました。
私はどうってことはない小学生5年生の女子だ。
運動が特別苦手だが、勉強は自分で言うのもなんだがそこそこできる。
友達は指で数えられるくらいの数はいる。
友達は多ければ良いってものではない。
今の友達で十分だ。
私は「ハーブスクール」という学校に通っている。
「ハーブスクール」は、この「ハーブタウン」の中でも一番古くて大きい小学校だ。
名前の通り、ありとあらゆるところにハーブが伸びており、ハーブの周辺には芳しい香りが漂っている。
「ハーブスクール」というよりかは、「ハーブタウン」と言ったほうが良いだろうか。
街全体がハーブいっぱい自然いっぱいで有名な街だからだ。
「ハーブスクール」には、「ハーブマジック」というものがある。
葉に使う魔法のことだ。
「魔法」と聞いて、あなたは何を思い浮かべるだろうか。
きっと、呪文だとか魔法陣だとかが思い浮かぶ人がほとんどだろう。
だが、「ハーブマジック」は違う。
葉に色を染めたり、葉を切ったりすることで生み出す魔法のことだ。
私は、その「ハーブスクール」の生徒の一人だ。
これから「ハーブスクール」に向かう。