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コメディ・ライト小説(新)
- 黒雪姫ものがたり#8「みらいののおへや」 ( No.10 )
- 日時: 2023/03/11 18:53
- 名前: 鏡花 (ID: xJUVU4Zw)
黒雪姫ものがたり#8「みらいののおへや」
どっしーん!
「…いっつぅ……。」
わたしは腰をさすりながら立ち上がる。
えぇーっと…こんにちは、呪いにかかった穂村未来乃です。
帰ろうとしても帰れない、縁を切っても切れない。
…という、最悪サイテーな呪いに…。
わたしは、部屋の中をぐるりと見渡した。
床は干し草。ボロボロな壁は剥がれかけていて、クモの巣なんかついちゃってる。
「………。」
また、ホコリをかぶった机は脚が折れ、今にも倒れてしまいそうだ。
………………………おい。
なんだこの部屋は。
ドアの方をちらりと見ると…。
❴おへや ほむら みらいの❵と鉛筆でうっすら書いているのに気がついた。
なぬぅ!?
『みらいの』じゃなくて『みらの』なんだけど…、まあそこは許せる。
お部屋、穂村未来乃ってこれわたしの部屋じゃないよねぇ!?
さすがに違うよね…?
ドアノブを引っぱると。
《ピーーッ、ピーーーーッ…魔術がかかっているため、ドアは開きません。》
どこからか音声が。
あ~~い~つ~ら〜!!!
わたしにここで過ごせと!?想像すると寒気がした。
冗談じゃない!シンデレラじゃあるまいし。
こんなところにいたら体が腐っちゃうよ!
「誰か開けなさぁぁぁい!!!」
叫ぶ私の大声に耐えかねたのか、パチっと電気が勝手に消えた。
[あいさつ]
読んでくださっている方、本当にありがとうございます!
前回は長文失礼いたしました。
これからはちゃんと読みやすく書きます!
あと、目次も付けました。
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