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#13「そろそろ本気を出そうかな」
「呪いによって朱色と藍色のオッドアイになる、っていう人がいるんだ。」

バッと後ろを振り向くと、梨久くんが部屋に片足を入れていた。背中から瀬央くんも顔を出す。
おっはよ～となのはちゃんが元気よく言った。

「呪いのこと、黒雪姫さまから聞いたぜ。」

「へーーー………………。」

わたしは目を細めてうなづく。
ふーん呪いねぇ呪いのせいでオッドアイになっちゃったのねぇー……。

「そろそろ本気を出そうかな……。」
「「「ヒェッ!?亅亅亅

なぜか後ずさる３人。

「あ、未来乃ちゃん着替えるんだよね?ボクたちは行くねっ」

ピューっと男子ふたりがすごいスピードで走っていくのが横目で見えた。

もう、本当に。
ここではロクなことがない。

なんか連れ去られ。部下になって。
猫に殺されそうになって。
呪いをかけられて。
グロい料理を見せられて。
汚い部屋に投げられて。
あげくの果てにはオッドアイになってしまった!

もうこれ以上の不幸はないでしょう!

「みっ、みらのん、この服だよー♪あのっ、さっきの部屋で待ってるからっ」

なのはちゃんから差し出された服を受け取る。
ズッシリと重い。
あとは楽しむだけだけ!もう不幸はない、はず!

「耐久力にもすぐれてるんだよっ☆キャベツは強いからね、これいいでしょー!」

そろそろ本気を出そうかな__。




[あいさつ]
オッドアイっていいですよね（は?）
次回はおそらく黒雪姫目線かと。たぶん。きっと。