コメディ・ライト小説(新)

黒雪姫ものがたり#3「変な人たちですね」 ( No.5 )
日時: 2023/03/11 13:26
名前: 鏡花 (ID: xJUVU4Zw)

黒雪姫ものがたり#3「変な人たちですね」
「こちらは新しい部下の穂村未来乃よ。」
…ツッコミどころが満載すぎて困る。しかしいちいち反応していたらダメだ。世界が終わる。
わたしは目の前にいる3人と一匹に頭を下げた。
「こんにちは…」
…と、私の手を誰かがつかんだ。
「よろしくね、あたしはなのは!!好きな食べ物は食べ物で、好きな人は食べ物で、好きな色は食べ物だよっ!みらのんは何が好きなの?ちなみに今日の夕飯はね、」
「ストーーーーップぅっっ!!」
わたしのことを部下といった人が、両手で茶髪の女の子、なのはさん?の口をふさいだ。なのはさん…半分以上は何を言っているかわからなかったけど、陽キャなんだね。そこは理解した、うん。
続いて、金髪の男の子がフサァッを掻きあげて。
「ハーイ!ボクは梨久だよ!よろしくね未来乃!不安だろうけどきっと大丈夫!ここにいればすぐにボク色に染まってしm」
「あんたもストーーーップ!!」
うわぁぁ…。目の前のナルシストボーイにわたしはちょっと引いていた。美少年なのは間違いないんだけどねぇ…。この人たちはすごくよくしゃべる。
「われは叶芽!みらの、よろしくね」
ぴょん、と例の黒猫がわたしのひざに飛び乗ってきた。
…うん、これは夢なんだからね!
「俺は瀬央理人。言っとくがここの世界はきついからな?宿題がアホみたいに多い。」
赤髪の男の子は、現実離れしたイケメンだ。
うん、なるほど。この人は勉強できない系か。
そして、さっきからストップをかけていたツインテールの女の人。
「わたしは黒雪姫よ。あなたの上司だからよろしく。
さあ頑張って白雪から王子を奪い返すわよ~!」
「で、わたしはその白雪だよ~」
わーパチパチ、ととりあえず拍手をした。そして感想を述べる。
「ここの人たちはみんな変な人たちですね。」
「そうでしょう!?あなたは分かってくれるのね、未来乃!」
いや、あなたもですよ。