コメディ・ライト小説(新)
- 黒雪姫ものがたり#4「夢じゃ、ない?」 ( No.6 )
- 日時: 2023/03/11 13:30
- 名前: 鏡花 (ID: xJUVU4Zw)
黒雪姫ものがたり#4「夢じゃ、ない?」
なのはさんは『パスタに呼ばれた気がするッ』と食堂へ猪突猛進。
梨久さんは「鏡を見てくるよ』と謎のポーズでどこかへ。
白雪姫さんは『あーわわー』とどこかへ。
黒雪姫さんは無言でどこかへ行ってしまった。
…本当に、あの人たちの行動は意味不明すぎる。
「どうした穂村?ボケーっとして。見えない幽霊と会話してんの?」
そして、一人だけずっと足を組んですわっている瀬央 理人。…この人は暇人なんでしょうか。
赤みがかかった髪に、目鼻立ちの整った顔。現実ではなかなかご覧になれないイケメン、なのは間違いないんだけど…
「ちょっと考えごとしていただけです。ちなみにわたしは幽霊を信じておりません。」
「へぇー。ってかさ、タメ口で良いんだぜ?キャラかくしてんじゃね?」
一言多いっ。
顔はいいのに、中身は大幅マイナスだ。ここの人たちみんなそうだけど!
「私が普通にしゃべったらまともになるだけです。あなたはつぶれると思いますけど、ツッコミによって。」
ちょっと毒をまぜるつもりで言ってみる。
「あぁぁ!?穂村おまえ、ちょっと本性現しやがったな!その前にお前がこの剣によってズタズタになるぜ。ふははは!」
「ふははは!じゃないですよ、ちょっと剣を振り回さないでください!警察に通報しますよ!」
「なんだ警察って。」
「そこから!?」
この世界には警察というものが存在しないのか。じゃあこの世界はどうやって成り立っ………。
そこまで考えたところで、わたしはハッとした。
瀬央くんは、口の右端だけつりあげて、ニヤリと笑った。気づいたか、と。
わたしは今、普通にしゃべっていた。心の中で、思ったように。
「俺は本性もいいと思うぜ!その達者な口で俺の嫌いなヤツをこらしめてほしいな。そう、まずは
俺が万引きしたときにチクった5丁目の爺さんから。」
「ぜんぜんわたし役立ってなくて傷つく…。犯罪はダメですよ。」
はめられた。瀬央くんって頭悪そうなんだけど、ずるがしこいのかもしれない。
はああああっ、とわたしは大きく長ーいため息をついた。もうあきらめた、キャラを隠すことを
「もうこれ夢だし…いいや、普通に話そ…。」
わたしがそう言うと。瀬央くんは、……なぜか固まった。
そして、私に向かって手を伸ばし…
パーンッ、と頬に平手打ちををした。
「!?」
とっさのことに声が出ない。え、は、はぁ?
右の頬がジンジンと痛………。
痛い?
分かった、気がする。瀬央くんの意図。
「これは…夢じゃ、ない?」
~あいさつ~
はい、こんにちは!毎日ひまな鏡花です!読んでくださっている人ありがとうございます。ダメダメ初心者鏡花は、誤字に気づいたりすると修正しているのでそこのところをよろしくお願いしますね!
すみません…