コメディ・ライト小説(新)

はい!!GO!!霊 第4話 ( No.4 )
日時: 2023/03/07 17:48
名前: 味海 (ID: qWWiRdBA)

利都「心菜さん!」

私は早歩きをしながら心菜さんを呼ぶ。
幸い、私は部活に入部しておらずすぐ帰れるため、帰るのがいつもより少し遅くなっても何も心配はいらない(心菜さんもそうらしい)。

利都「一緒に帰ろう!!」

私は心菜さんの手を引いて帰路へと向かった。
問題はここからだ、なんと

心菜「…なんで今日一緒に帰ろうと思ったんですか…?」

と心菜さんのほうから話しかけてきたのだ。

利都「ええとね…」

心菜「もしかして…」

利都「?」

心菜「…私の後ろにいますかね?」

利都「…え?…な、なにが?」

心菜「いや、あの…違うんだったらいいんです。違うのであれば…」

利都「え?」

心菜「…いまから変なことを言います」

心菜「私の後ろに筋骨隆々きんこつりゅうりゅうのおじさんが見えますか?」

私は言葉を失った。
いや、知ってたんかーいって感じだ。

利都「…うんその、☆ゴリゴリ☆筋肉☆マッチョマン☆おじさんが見えるよ」

心菜「ゴリ、ゴ、…なんですか?」

利都「いやーずっと気になってたんだよねその☆ゴリゴリ☆筋肉☆マッチョマン☆おじさん」

心菜「それが言いたいだけなんじゃぁ…」

利都「とにかく!私は今日の授業中に霊をなぜあのおじさんが払えたのか理由が知りたいの今までそ
   んな霊を見たことがないからさ!」

心菜「…おじさんは私の背後霊なんです…」

利都「は、背後霊!?」

私が知っている背後霊というのは宿主の後ろに引っ付いている煙見たいな存在のもので一応悪霊などを少し弾くくらいの力を持っている。しかし私も今まであんなにはっきり見えた背後霊は初めてだったさらに相当やばい悪霊を払うという能力も。
つまり心菜さんの背後霊は異例中の異例だ。

利都「え、そんな訳ないでしょ、いや、マジか…」

心菜「はい、本当マジです」

利都「じゃああのもう一体いたやばい悪霊は一体何なの?」

心菜「えっと、それは多分、私の体質のせいだと思います」

利都「体質!?…ってなんだ、体質か…」

霊を引き寄せやすい人というのはよくいる。例えば根が暗い人や、優しすぎる人、いじめっ子のような人達は不の感情がたまりやすく霊を無意識に引き寄せてしまうことがある。

利都「あれ?そういえば引き寄せやすい体質なのに低級霊が全く近寄ってこないね」

心菜「それはおじさんが強すぎるからです」

利都「え?」

心菜「おじさんの力が強すぎて低級霊じゃ瞬きで死ぬらしいです」

利都「ん?さっきかららしいって言ってるけど心菜さんは霊が見えるんだよね?」

心菜「…実は見えないんです」

おいおいマジかよ…もはや異世界転生モノの主人公が強いけどその強さのレベルが分からないってやつじゃねーかよ…

心菜「…あと今まで私が言ったことは全部、この町のお寺に行ったときに神主さんに言われました」

利都「そうなんだ……心菜さん!今時間ある?家に帰らなくて大丈夫?」

心菜「はい…大丈夫ですが…?」

利都「じゃあさ!お寺寄っていこうよ!!」






【作者のお話】
どうも味海です今日だけで四本投稿しましたー
これからも頑張ります
【マメ情報】
この町のお寺はお寺界隈でも結構すごい方が神主をやっているらしいです