コメディ・ライト小説(新)

はい!!GO!!霊 第6話 ( No.6 )
日時: 2023/03/08 15:11
名前: 味海 (ID: qWWiRdBA)

利都「なぜ心菜さんの背後霊はあんなに強いのでしょうか?」

私が一番知りたい質問がそれだった。

三田「………ら…」

利都「え?」

三田「知らん」

利都「は?」

もう何なんだコイツ。何のためにここに来たんだよ私は。
ただ今日氷付けられただけやん。

利都「し、知らないと…?」

三田「うん。知らん」

何事もないように三田は答える、

利都「…マジでなんなんだよ」

三田「え?」

利都「お前は何なんだよ!」

利都「私はあの背後霊について知れると思ったからここに来たんだよ!それなのに氷をつけられてび
   っくりさせられて...なんなんだお前、あ?」

利都「挙句あげくの果てには知りませんってか?」

私はドスのきいた声でキレる。
すると三田はキレられてビックリしたのかしばらくポカンとしてた。
そして

三田「さっきの事はあの、本当...すいませんでした...」

と謝まり、頭を下げてきた。
私はため息をつくと、

利都「もういいです、さっきの事は初対面の相手にやめてくださいね、私はもうここに用事はないです」

利都「心菜さん、帰ろう」

私がそう声をかけると
心菜さんは口に詰めていた茶菓子を急いで飲み込むと立ち上がった、そして三田さんに一礼した。
それにつられて私も一礼する、

利都&心菜「ありがとうございました」

私たちが帰ろうとすると、今まで頭を下げていた三田がポケットをあさり、何かを取り出した。

三田「これもってけ」

三田はそういうと何かをこちらに投げてきた。
私は三田の投げたものをキャッチすると、投げたものを確認した。
虫眼鏡だった。

三田「そっちの嬢ちゃんにやる」

利都「これは一体何ですか?」

三田「それは霊をみることができる虫眼鏡だ、ただ使用するときはそれを通して鏡を見ないように
   しろ」

心菜「な、なんでですか?」

三田「それはまぁ…あれだ、いわくつきってやつなんだ。」

利都「そんなものを使えって!?」

三田「前の前の持ち主がそれで鏡を見て不審死している」

利都「しかも結構やばい奴じゃねーか!」

三田「まぁ見なきゃいいんだ見なきゃ」

三田「鏡のないところで使えよー」

もう本当にあきれた。
心菜さんがどうなってもいいのかよと。
だけど問題の心菜さんはすごくうれしそうにしている。
……しかたない、捨てさせるにも心菜さんはおそらく捨てないだろうし。
そんなことを考えながら、三田の視線を感じつつも私たちはお寺を出た。

利都「……」

心菜「……」

しばらくの間、沈黙が流れる。
気まずい空気に耐えられず話しかけようとした時、

心菜「…あの!」

心菜さんは目を輝かせながら言う。

心菜「これを使えば霊を見ることができるんですよね?」

心菜「ちょっと見ていいですか?」

利都「…ええ?」

心菜「いや、あの、昔から背後霊が強い背後霊が強いって言われてたんですけどどんな人か私知ら
   ないんですよ、」

心菜「なのでちょっと…興味が、ありまして…」

私は少し考えてから言った

利都「うーん…あまり私はお勧めしないな…」

心菜「何でですか?」

すこし食い気味に心菜さんは言う。

利都「いや、まずそもそも今あなたの後ろには背後霊がいるんだけどさ…」

心菜「はい」

利都「…グロい悪霊もいるんだよね…」

利都「ていうかそいつと背後霊が戦ってるんだよ……」

そう、私にはずっと見えていた。
目がなく、片腕がもげ、脳みそが半分出るほど頭が欠損している女性の霊を、
あの☆ゴリゴリ☆筋肉☆マッチョマン☆おじさんがボコスカ殴っている姿が……









【マメ情報】
心菜さんのお父さんお母さんの背後霊はふつうの強さだ、なぜか心菜さんの背後霊だけ強すぎる
利都のお父さんお母さんは霊が見えないが、おばあちゃんは見える




【作者のお話】
こんにちは!
海苔のりが大好きな味海みかいです。
今回でなんと6話目です!!
これからもこのペースで投稿を続けたいですが、プライベートが忙しいので
続きはいつになるかわかりません
というか待ってる方なんていませんね!
じゃあやっぱなんでもないです!
以上、作者の味海みかいでした!