コメディ・ライト小説(新)

特別話 〇〇〇編1  ( No.5 )
日時: 2023/03/20 15:44
名前: 味海 (ID: qWWiRdBA)

??「ふぅ…」
そういって私は野原に腰を落とす。
私は町はずれにある山に来ていた。
理由としては、
??「うわぁ!!いつ見てもいい景色!!」
この一面に広がるニジコスモスとカナマルチューリップを見るためだ。
…私は昔から、よく仲間外れにされた。
理由としては、センス…だと思う…
独特すぎて、いつもみんなの中で浮いてた。
というか、今も八百屋で浮いてるんだけども…
私がかわいいと思うものは変なんだって。
すごいと思うものも変なんだって。
お母さんにも言われた、お前は変だって。
お父さんにも。
ホント、こんな私は嫌になる。
だからここに毎日来ているのだ。
ここはいつも綺麗で、いつも独りぼっちの私の心を洗い流してくれる。
そんな意気地なしな自分にあきれていると、
ドサッ…
私の少し前に何かが落ちた。
大きさからして結構大きい。
少なくとも、蝶大鳥チョウオオトリのアレではない。
私は一応上を見る、やっぱり何もない。
とりあえず私は立ち上がり、落ちてきたものを見る。
??「え?」
私の目の前にはケガ一つなく、ノブレス人に似た小さい男の子が眠っていた。












サリー「えぇ!!?」
思わず声を上げる。
空から男の子が?しかもノブレス人のようにも見えなくもないみたいな?微妙な顔立ちの。
どうしたらいいのだろうか?
とりあえず血は流してない(見た感じ)。
というか、ドサッって音がしたのに、男の子がいるところには一つも草がない。
私は狐に包まれたような奇妙な感覚になった。
意味が分からない。
私は、とりあえず男の子の隣に座って顔をもう一度よく見る。
顔はノブレス人に見える?いやでもエルフのような肌だし…
聞いたことないけど、私と同じハーフなのかな?
いや、それはないか。
わざわざ戦争している国に来るメリットがないもの。
うぅん…メリットがあるのかな……うううううう…わからない。
そんなことを考えていると男の子は う、っとうめき声をあげた。
私は男の子のほうを見る。
すると男の子は目を開いた。
少しの間空を見ると、急に体を起こし周りを見渡し始めた。
男の子「え?」
周りの植物を見て驚いたのか男の子はそう言った。
そして私が目に入るとさらに驚いたような顔をした。
サリー「あ、こんにちは!」
気が付いたら男の子に挨拶をしていた。
なんでだろうか。
男の子はしばらくキョトンとしてしまった。
その時私はめちゃくちゃテンパっていた。
うわぁぁぁ!!
人と話すのがそもそも久しぶりなのに、
というか、こんな男の子に臆するな私!
そう思い、自分を奮い立たせ、男の子にどこから来たのかを聞くことにした。
サリー「君…ここら辺じゃ見ない顔だよね?どこから来たの?」
そういうとまた男の子はキョトンとしてしまった。
まさかノブレス人の中にあるルサイ族の子なのかな?(ルサイ族以外の言語は喋れない)
そう思い、片言で私はもう一度男の子に聞いてみた。
しかし伝わらない。
うーん…いったいどこの国の子なんだろうか。
男の子「あの――」
うそでしょ!?
サリー「喋った!?」
私と同じ言葉をしゃべってる!?
サリー「まさか、私と同じトレイト人なのか!?」
衝動的に私は尋ねてしまった。
もしトレイト人なのであればもしかしたら私と同じ境遇にあるのかもしれない。
空から落ちてきたことについては説明がつかないけど、いつか話してくれるかもしれない。
私の…仲間なのかもしれない。
しかし男の子のした回答は、私の斜め上をいくものだった。
男の子「トレイト人とは何でしょうか?」
私は正直に言って驚愕した。
トレイト人を知らない!?
普通はありえない、『普通』は。
この子は私と同じ境遇なんだ。
そう思った私は初めての仲間に心が躍った。
そして私は男の子の質問に一つ一つ答え始めた。








プロローグ サリー編1 同じ境遇