コメディ・ライト小説(新)

Re: 孤独な私と使い魔の沖田くん。 ( No.1 )
日時: 2023/05/20 11:53
名前: オタクちゃん ◆vb3RuM0UK. (ID: aOtFj/Nx)

【プロローグ】

初夏の日差しが差し込む川崎駅のホーム。
電車の扉が開いた瞬間、人々が一斉に押し寄せ、人混みの中に、仲野文音なかのふみねは身を委ねる。
今は、学校へ向かう登校の最中。

しかし、その圧迫感は、文音が想像するよりもはるかに深刻だった。
漠然とした不安が文音の頭を巡り、文音は思わず立ち止まった。

「私は、この先どうなってしまうのだろう…?」
文音は、自問自答した。

中3になっても、友達がいなかった。
一人でいることが苦にならなかったわけではないが、時折、「友達」という存在について考えることがあった。
だが、推しに心を奪われていることで、文音は何とかなると思っていた。
しかし、本当にこのままでいいのだろうか。

「お前は…お前は、誰だ?」もう一人の自分が問いかけた。

まるで狂気のように、文音は自分自身を見失いかけていた。