コメディ・ライト小説(新)
- Re: ファイティン・ラブ!~彼氏は推しでした~ ( No.33 )
- 日時: 2024/06/29 18:00
- 名前: このか ◆XqDKo6W48k (ID: 51us8LMs)
《第30話》
「ええっ!?皆さん、超能力お持ちなんですか?」
「うん、一応。体力を使うから俺はあんま使わへんけど」
「豊臣さんは何の超能力をお持ちなんですか?」
「美織ちゃん、前から思ってたんだけど『豊臣さん』って呼ばれると違和感しかないから『秀吉』でええよ」
「すみません…!」
「いやいや、謝ることやないし…。美織ちゃんは、本当に真面目やなぁ。伊達から聞いたけど学級委員長にぴったりや」
「そんなことありません!」
「そんな謙遜せんでもええのに。それで俺の能力だっけ?」
「はい。秀吉くんの能力は何かとても気になります」
「なんか美織ちゃん目がすごいキラキラしとるなぁ。そんなことは、さておき俺の能力は『人の心を開く』ことや」
えぇ、そんな能力あるんだ。
私もいつの間にか秀吉くんの能力にはまってたってこと…?
「まぁ、そんな滅多に使わないけど。使わなくてもうまくコミュニケーション取れるし」
「伊達さんが、私に使ってきた能力は何ですか?」
「あぁ、伊達?伊達は確か『秘密を知る能力』だったような気がするんやけど。『人の秘密を知ってしまうとうまく接せなくなるから』って本人はあんま好んでなかったはずやけどな」
じゃあ、なんで私に使ってきたんだろう…。
ますます謎が深まってしまう。
というか、その能力、プライバシーの侵害では。
でも、私はお母さんが亡くなって、2年くらい不登校になったことしか秘密がないから、最悪、知られても、まずくはない。
「ちなみに、他のやつは念力とかも使えるらしいなぁ」
「念力とかかっこいいですね!超能力ってどうやって使うんですか?」
「本能的なものやからなぁ…。うまく表現できないけど、頭の中心に意識を集めるイメージ」
「へぇ、勉強になります!」
目の色の謎は、一旦解決したけれど、なぜ能力を使ったのか、伊達さんの心理がますます分からなくなってきました。