コメディ・ライト小説(新)

Re: ファイティン・ラブ!~彼氏は推しでした~ ( No.34 )
日時: 2024/06/29 18:02
名前: このか ◆XqDKo6W48k (ID: 51us8LMs)

《各キャラクターの能力一覧・目の色》

・織田信長(赤)・・・過去と未来を行き来する。つまりタイムワープ。
・豊臣秀吉(紫)・・・人の心を開く。
・徳川家康(琥珀こはく)・・・テレポート能力。瞬間移動。
・直江兼続(黄緑)・・・記憶能力。見たものをすべて正確に覚える。記憶は消えることはない。
・伊達政宗(翡翠ひすい)・・・テレパシー。他人の精神に触れられる。秘密を知ったりできる。
・上杉謙信(水色)・・・サイコネキシス。念力。物体に触れずに、動かすことができる。
・武田信玄(朱色オレンジ)・・・未来予知。未来を知れる。

Re: ファイティン・ラブ!~彼氏は推しでした~ ( No.35 )
日時: 2024/07/13 13:01
名前: りゅ (ID: 07JeHVNw)

とても読みやすく素晴らしいと思いました!(⋈◍>◡<◍)。✧♡

Re: ファイティン・ラブ!~彼氏は推しでした~ ( No.36 )
日時: 2024/09/15 06:55
名前: このか ◆XqDKo6W48k (ID: 8rukhG7e)

久しぶりの浮上です。
頭の中では長編なので、年内にChapter1完結できるか怪しいです((何年かかるんだよ

>>35

りゅさん、お読みいただきありがとうございます!
読みやすい、とのことでとても嬉しいです。
これからも精一杯頑張ります。

Re: ファイティン・ラブ!~彼氏は推しでした~ ( No.37 )
日時: 2024/09/15 07:25
名前: このか ◆XqDKo6W48k (ID: 8rukhG7e)

《第31話》

超能力の話が一旦解決したところで、私は家に戻り、自分の部屋で陽花ちゃんと杏ちゃんと、夏休みの予定について電話で話していました。

「夏休みどこ行く?」
「どこに行こうかなぁ。と言っても、吹奏楽部はコンクールがあるから、なかなか休みがないんだよね…」
陽花ちゃんがそう、嘆く。
星川高校の吹奏楽部は、東関東の中でも、かなり強豪で、毎年全国大会に出場している。
よく楽器を持ち帰ってる人を見かけるから、きっと休みの日も毎日練習しているんだろうなぁ。
「しかもさぁ、今年多分、宿題の嵐だよ」
「秋からは、志望校別のクラスだしね。クラス分けテストもあるし、予習もしないといけないし」
「でも私たちにとっちゃ…。勉強をたくさんしたいから、星川に入ったわけで、勉強が青春なんだよ」
と杏ちゃんがいいことを言った。
勉強が青春、将来の利益にもなるし、なんだかいい響きです!

結局、夏休みの予定は決まらないまま、電話を切り、リビングに戻って、倫理の勉強を始めました。
ペンを動かしながら、『勉強が青春』という杏ちゃんの言葉が頭の中で反響していた。
勉強できる新たな場所、例えば図書館でも開拓しようかなぁ……。
伊達さんにも夏休みの予定、聞いてみようかな。
そう考えて、ふと手が止まりました。

あれ、私、なんで伊達さんに夏休みの予定を聞こうとしたんだろう?
ただ席と家が隣であるだけなのに…。
なんで、頭の中に伊達さんの名前が浮かんできたんだろう……。

Re: ファイティン・ラブ!~彼氏は推しでした~ ( No.38 )
日時: 2025/03/30 16:29
名前: このか ◆XqDKo6W48k (ID: 5pWnbbjD)

《第32話》

その翌日の昼休み。
中庭のベンチで、陽花ちゃんと杏ちゃんとお昼を食べていたら、伊達さん達を発見しました。
最近伊達さんと三浦くんはよく二人でいる気がする。
コミュ力の高さに感激だ。
私にも半分、いや、1/10でいいから、分けて欲しい。

「あ、今、お昼中?」
と、声をかけられたので、3人で同時に頷き返す。
「隣に座ってもいいかな?」
えぇ、伊達さんと三浦くんが隣に…!?
うちのクラスのイケメンツートップが、自分の隣にいるという状況……。
いつも同じ教室で授業受けてるはずなのに、なんでこんなに胸が高鳴るのだろう?
こんな気持ちがバレるわけにはいかないので、冷静を装って
「どうぞ」
と答えた。

やがて話は、昨日電話で話したように、夏休みの話題になりました。
「夏休み何するの?」
「私達はまだ決まってないなぁ。私がコンクールあるからなかなか予定が合わなくて。お盆は休みなんだけど、お盆休みだと、どこも混んでそうだし、どうしようかなーって」
「そっかぁ」
「伊達さん達はどこに行くんですか?」
と、質問してみる。
「俺たちは、みんなでお泊まりに行こうかなーと思ってる」
「お泊まりに行くんですか?楽しそうですね!」
「三浦も誘ったんだけど。夏休みの半ばぐらいに、いとこ同士で集まって、3泊4日で、静岡に行こうと思って。伊東市にある施設を借りて、 日中は、そこの施設で、ずーっと勉強して、3日目の夜に花火大会を見に行こうかなと思ってる」
という伊達さんの話に興味を持ってしまいました。
へぇ、楽しそう。

授業が終わり、放課後。
先生から頼まれた、文化祭の準備計画を書いている時、隣の伊達さんに話しかけられました。
「何書いてるの?」
「10月の文化祭の準備計画です。夏休みが明けたら、新しいクラスじゃなくて、元のクラスで文化祭の準備が始まるので」
「なるほど。委員長って頼られて、大変だね」
「大変ですが、頼られるということは、それなりに信頼がある証なので、嬉しいです」
「なんか手伝うことがあったら言って。あっ、そうだ」
と何か思い出したように呟く伊達さん。
「どうしたんですか?」
「柴田さん達も行かない?静岡」

え、えええーっ!?
それって夏休みに伊達さん達と、一緒にお泊まりに行くってこと……?
なんで誘われたんだろうー!

Re: ファイティン・ラブ!~彼氏は推しでした~ ( No.39 )
日時: 2024/09/23 16:57
名前: このか ◆XqDKo6W48k (ID: Om7nks4C)

《第33話》

なんと返事をしようか決めかねていたところに、突然スマホの着信音が鳴りました。
「いいよ、ここで出な」
と伊達さんが言ってくれたので、私はそのまま出ることにした。

電話の相手は、陽花ちゃん。
しかも、杏ちゃんを含めた三人のグループLineにかけてきたのだった。
「もしもし…。 急にどうしたの?」
「やばい、やばい!もうなんて言ったらいいか分かんない!」
電話の向こうの陽花ちゃんの声は、明らかに興奮していて、何があったのか、全くわからない。
「ちょっと……。分かりやすく話してよ。何があったの?」
「私、体育館の裏で三浦くんに告られたの!」
「「えーっ!」」
三浦くんが陽花ちゃんを好きだったと知らず、驚いた。
全然そんな素振り見せないから……。
「で、どうなった?」
「一応、返事は保留にしておいたんだけど、付き合うことにした。私も実は三浦くんのこと好きだったんだ。三浦くんが私のこと好きって、これ夢じゃないよね!」
「うん、夢じゃないよ」
陽花ちゃんも三浦くんのこと好きだったんだ…!
ドラマのワンシーンのようで聞いていて、ドキドキしました。

電話を切って、再び準備計画の作業を再開。
三浦くんと付き合うってことは、陽花ちゃんは、お泊まりに行くのかな?
「お泊まりの計画、良い方向性で考えてもいいですか?」
「本当!?やっぱ仲間が増えると、楽しいよね」
「ならよかったです。一応、親とも相談してみます」
「うん、ありがとう」

家に帰ってから、色々なことが、頭の中をぐるぐるしていました。
陽花ちゃんも、彼氏いない歴17年の仲間だったんだけどなぁ……。
ついに彼氏できちゃったか。
周りにどんどん置いていかれるような感じがして、寂しくなる。
勝手に置いていかれてると感じてるのは私なんだけど……。
さっきの伊達さんとの会話を思い出したら、急に胸がバクバクしてきました。
最近、伊達さんと喋ると、緊張して緊張して、しょうがないんだよなぁ。
この変な感じは何なのだろう?
グルグルグルグル考えて、ある結論にたどり着きました。

私、伊達さんのこと好きになったかも……。

Re: ファイティン・ラブ!~彼氏は推しでした~ ( No.40 )
日時: 2024/09/25 06:48
名前: このか ◆XqDKo6W48k (ID: ZPpnZ9Dd)

《戦国武将そっくりさんたちの人物紹介》

政宗くんのいとこ達の人物紹介を書いていなかったので、書いておきます。
これから色んな子達を描写していくつもりです。
ぜひ、あなたの推しメンを見つけてください!
コメントしてくださると嬉しいです。
え、私の推しは誰かって?
やっぱり政宗くんを推しますが、政宗くんのいとこ達の中では兼続くんかなぁ……。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

織田信長おだのぶなが・・・大学3年生。21歳。法学部に通う。従兄弟達をまとめるリーダー的存在。星川高校出身で、生徒会長もしていた。目の色が赤くなる、タイムワープ能力の持ち主。従兄弟達に関するある秘密を知っていて・・・!?

豊臣秀吉とよとみひでよし・・・高校3年生。18歳。男子校である平塚南陽ひらつかなんよう高校の一般クラスに通う。家ではジャージ姿のことが多い。目の色が紫になる、人の心を開く能力の持ち主。生まれは名古屋だが育ちは大阪なので関西弁を使う。美織たちの良き相談相手。

徳川家康とくがわいえやす・・・大学1年生。19歳。医学部に通う。平和主義者で、将来は医者志望。目の色が琥珀こはく色になる瞬間移動能力の持ち主。とにかく優しい。

直江兼続なおえかねつぐ・・・高校2年生。17歳。神奈川県立湘南科学高校特進クラスに通う。真面目かつ誠実で頭も良い優等生。目の色が黄緑になる、完全記憶能力の持ち主。上杉謙信を兄のように慕う。でもなぜか伊達政宗とは対立関係。でもある事情があって・・・!?

上杉謙信うえすぎけんしん・・・高校2年生。17歳。星川高校一般クラス2年。目の色が水色になる、念力の持ち主。平和主義者で、徳川家康とは仲が良い。いつもパーカーのフードを被っているのが特徴。武田信玄とはいつも対立しがち。

武田信玄たけだしんげん・・・高校3年生。18歳。平塚南陽ひらつかなんよう高校一般クラスに通う。いつも強気でよく喧嘩しがち。特に上杉謙信とは喧嘩してしまう。目の色がオレンジになる、未来予知能力の持ち主。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

武田「おい、今の聞いたか?」
徳川「聞いたよ。作者は兼続推しなんだってね」
豊臣「裏切りやん、これ」
武田「やっぱそうだよな!この作者、頭がイカれてるんじゃないか?」
上杉「武田、その言い方はないんじゃない?」
武田「なんだよ!作者なんだから、『全員推しです』って言ってもいいだろ!いや、言うべきだ!!」
織田「(また始まった………。面倒くせぇ)」
直江「人の考え方は、それぞれですからいいんじゃないですか?」
武田「作者に『推し』って言ってもらったからって、調子乗んなよ!」
直江「僕は別に調子になんか乗っていません」
上杉「そうだよ、武田。作者に『推し』って言ってもらえなかったからって、怒んなよ」

作者このか「あれ、みんな揉めてるじゃん。信長くん、なんか知ってる?」
織田「………お前のせいで揉めてんだろうが」
作者「えっ、私のせい?ごめんね、余計な騒動に巻き込んで」
武田「お前、やっと姿を現したか」
作者「ちょっとどういうこと?」
徳川「お前が、『私の推しは、兼続くん』的なことを人物紹介の初めに書いただろ?それに、武田は怒ってるんだ」
武田「作者なら、『全員推し』って書けよ!(グイッ)」
上杉「ちょっと、武田!女の子の胸ぐら掴むはやりすぎだろ!!バカ!」
作者「ごめんね!私は全員推してます!ごめんなさいー!」

Re: ファイティン・ラブ!~彼氏は推しでした~ ( No.41 )
日時: 2025/03/28 06:49
名前: このか ◆rNJPM89STI (ID: 5pWnbbjD)

※トリップ入力ミスしました。気にしないでください。

《第34話》

翌日。
なぜか目覚めが極端に悪かった私は、まず、自分の部屋の扉に頭をぶつけました。
「痛っ……!」
それからも、目玉焼きは焦げるし、洗濯をしようとしたら洗剤はこぼれるし、通学電車が遅延……。
そこまでは、何とかなったものの、1時間目の数学の授業で応用問題が、はたと解けなくなってしまったのは、困りました。
公式も基礎問題もわかるのに、応用問題になると、手が止まってしまう。
今まで経験したことのない感覚に、戸惑う。

そして、よりによってこんな時に、前の人が先生に当てられました。
「次は前行く?後ろ行く?右行く?斜め前?考えておいてね」
と前の人に、次の問題を答える人を決めさせる数学教師……。
くっ、覚えておけ……。
そんなことを思いつつも、問題が解けていない私は、ひたすらに焦る。
いつもなら解法の糸口がすぐに見つかるはずなのに、全然見つからない。
手当たり次第に数式をいじってみても、全くわからない。
ヤバい、当てられるかもしれない、どうしよう…!

「…柴田さん、大丈夫?」
不意に、隣からそう囁かれて、肩がビクンと跳ね上がってしまいました。
「え……」
「問2の答え分かってないんじゃないかなって。次当てられるかもでしょ?」
「あ、すみません……。とりあえず答えだけ教えていただけますか?」
伊達さんが見せてくれたノートに書かれた答えを、必死に書き写す。
助かった……!

「じゃ、次後ろで」
前の人は私を指名。
はぁ……。
当てられてしまったが、伊達さんが教えてくれた答えをなんとか答えると、正解!
伊達さんの助けを借りて、数学の授業を乗り越えたのでした。

Re: ファイティン・ラブ!~彼氏は推しでした~ ( No.42 )
日時: 2025/03/01 12:10
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

わおっ。
まさか、お話描いていたとはビックリです。

ふむふむ、今回別の意味でそわそわしていたんですね。
すごく素敵な内容です、私もこれを機に上達しようかと思います。
現パロでは、メインの主人公を大学生と高校生と言う設定ですが。
このかさん的には、どうでしょうか?

またこちらに顔を出そうかと思いますので、宜しくお願いします。

P.S :合作編でも、一緒に頑張りましょうね。

Re: ファイティン・ラブ!~彼氏は推しでした~ ( No.43 )
日時: 2025/03/01 17:44
名前: このか ◆XqDKo6W48k (ID: LRangVyB)

>>42

コメントありがとうございます。

「現パロ」という言葉を存じ上げなかったので、調べてみました。
確かに、この作品、現パロ要素強めですね……!
なぜ武将そっくりのキャラたちが美織の前に現れたのか、そのうち明かしていく予定です。

あと、現パロについて質問です。
「織田シナモン信長」のような作品も現パロに入るんですかね…?

Re: ファイティン・ラブ!~彼氏は推しでした~ ( No.44 )
日時: 2025/03/02 16:08
名前: 小説好きな医師 (ID: lCrzzWFh)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

「>> 9」のところがリンク切れしておりますので、確認していただければと思います(謎の空白があります)。そして、更新がんばってください!

Re: ファイティン・ラブ!~彼氏は推しでした~ ( No.45 )
日時: 2025/03/03 19:39
名前: このか ◆XqDKo6W48k (ID: LRangVyB)

>>44

ご指摘いただきありがとうございます。
リンク切れの件、修正が完了いたしました。
今後も、更新を頑張って、必ず完結させようと思います。
是非また感想をお寄せください!

Re: ファイティン・ラブ!~彼氏は推しでした~ ( No.46 )
日時: 2025/03/05 16:04
名前: 小説好きな医師 (ID: lCrzzWFh)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

>>45訂正していただき、ありがとうございます!これからも、更新頑張ってください!

Re: ファイティン・ラブ!~彼氏は推しでした~ ( No.47 )
日時: 2025/03/24 16:03
名前: このか ◆XqDKo6W48k (ID: 5pWnbbjD)

《第35話》

「先程は、本当にありがとうございました!助かりました」
伊達さんにそうお礼を告げると、笑いながら言葉を返してくれました。
「いやいや、お礼を言いたいのはこっちの方だよ。いつも助けてもらってるから」
あれ、なんか胸がキュッ、っとなるし、不意に鼓動が速まっているような……。
全身に血が行き渡るのも感じる。
私、やっぱり伊達さんの事好きなんだ。
そう考えると、顔から煙を出してしまいそうで、私は改めてお礼を告げてから、足早に自分の机へと向かったのでした。

「・・・ってことがあって……」
その日の昼休み。
私は1時間目の話を陽花ちゃんと杏ちゃんにしてみました。
「数学の応用問題、もっと確実に得点できるようになりたいなあ。やっぱもう少し問題集を血肉化しないとダメかな…」
私がそう呟くと、2人は顔を見合わせて、驚いた様子で声を上げました。
「え、ちょっと待って!応用問題云々の前に、みおりん、それって……」

「「恋なんじゃない!?」」

「やっぱり……」
とため息が零れる。
恋愛はしてみたいけど、勉強に支障が出てしまうのも大きな問題だ。
頭を抱える他ない。
だとしたら、とっとと自分の思いを伝えればいいのでは?
でも、もし振られたら…。
気まずくなるのは確実だし、学級委員長としても、クラスメイトと気まずくなるのは避けたい。
よく考えたら、伊達さんのようなハイスペック男子は、私のような人に見向きもしないのでは
たまたま隣の席と、隣の家だっただけで……。
考えれば考える程、ネガティブな思考が脳を支配していく。
私はこの脳内の喧騒から逃れようと、ゆっくり瞬きをしたのでした。

Re: ファイティン・ラブ!~彼氏は推しでした~ ( No.49 )
日時: 2025/03/26 08:59
名前: このか ◆XqDKo6W48k (ID: 5pWnbbjD)

>>48

すみません。
なぜ、『株式会社主婦の友社 人事ご担当様』になっているのですか?
あと、メールの送信はご遠慮頂けますようお願い申し上げます。
(そもそもメールアドレスを公開していないので……)

Re: ファイティン・ラブ!~彼氏は推しでした~ ( No.50 )
日時: 2025/03/27 11:24
名前: 運営 (ID: qy46g51D)

「人事ご担当様」というのは、採用係の採用担当者の個人名がわからないので、表現させていただきました。

メールの送信については、ご遠慮いただきました。
では、代わりに書籍化について、ここでお話しさせていただいても宜しいでしょうか。

「小説カキコ」では、メールアドレスは要らないことにつきましては、初めて知りました。
書籍化の多い「小説家になろう」では、複数アカウント防止の為に、ログインの際メールアドレスを入力することが義務付けられておりますので、「小説カキコ」でもアカウント作成の際はメールアドレスを掲示しなければならないのだと思っていました。それでは、「小説カキコ」では無料で利用できるだけでなく、メールアドレスも必要なく利用できるのですね。ですが、そうなってしまうと、複数アカウントが出来てしまい、荒らされたりしやすくならないのでしょうか。その部分を詳しく教えていただきたいです。

お忙しいところ長々とお時間を頂戴し、申し訳ございませんでした。
何卒宜しくお願い申し上げます。

Re: ファイティン・ラブ!~彼氏は推しでした~ ( No.51 )
日時: 2025/03/28 06:42
名前: このか ◆XqDKo6W48k (ID: 5pWnbbjD)

>>50

そうですね。
雑談掲示板をご覧になるとお分かりになると思いますが、なりすましや荒らしは正直多いです。
なりすましとの区別を付ける方法として、トリップがあります。
私も名前の横につけている、アルファベットと数字の組み合わせのことですね。

ここで話すのも、小説の読みづらさに繋がってしまいそうなので、リク依頼・相談掲示板で話すのはいかがですか?
『このかの感想スレ』というスレッドを立てていますので、良かったらそちらでお話しましょう。

Re: ファイティン・ラブ!~彼氏は推しでした~ ( No.53 )
日時: 2025/03/30 16:09
名前: このか ◆XqDKo6W48k (ID: 5pWnbbjD)

《第36話》

「そういえばさ、みおりんはあの合宿参加するの?」
と陽花ちゃんに言われました。
「うん。なんか、いつもと違う場所で勉強するのもいいかなって」
「私も。邪魔じゃなければ参加したいな」
と杏ちゃんが微笑んでくれたので安心。
「陽花ちゃんは?参加するの?部活が忙しい、って言ってたけど……」
「それがさ、私も参加できそうなんだよね!」
と陽花ちゃんは声を上げました。
「顧問が1週間くらい帰省することになったんだって。ちょうど合宿の時期だし、コンクールも終わってる時期だし」
良かった!
みんなでワイワイ参加したら、絶対にいい思い出になると確信しました。

その日の放課後。
沙絵も誘って、私たちは伊達さんの家で早速計画を練ることにしました。
「よし、全員揃ったし、始めるぞー」
という信長くんの声で、会話がピタリと止む。
「まずは役割分担からだな。予約係と、スケジュール係、費用の計算係、それから今年はしおり係なんてのもどうだ」
「しおりをつくるなんて修学旅行みたいで楽しそうですねー」
と沙絵が反応する。

「予約係ー!」
と順番に役割分担することにした。
その結果、予約係が信長くんと家康くん。
スケジュールの計画係が秀吉くんと、上杉くん、陽花ちゃん。
計算係が、兼続くんと、杏ちゃん、三浦くん。
そしてしおり係が、伊達さんと武田くん、沙絵、私。
スケジュール係は早速計画を練り始めてる。
スケジュールが決まらないと、他が動き出さないだけに、責任重大で大変そうです。

しおり係の中でも、細かい役割分担を行うことにしました。
「しおりの中で役割分担するなら、まずは表紙ですね」
「それから裏表紙も必要かなぁ。あってもなくてもいいけど」
「スケジュール係が今、手書きでスケジュールを作ってるから、それをパソコンに書き起こす人もいるかもな」
「合宿所の間取りも載せておいた方がいいかもしれません」
とアイデアを出し合う。

Re: ファイティン・ラブ!~彼氏は推しでした~ ( No.54 )
日時: 2025/03/30 16:28
名前: このか ◆XqDKo6W48k (ID: 5pWnbbjD)

《第37話》

アイデアを紙に書いていると、
「美織は字が綺麗だな」
と武田くんに話しかけられました。
「え、いや、それほどでも……」
慌てて全力で否定する。
「でも、姉は中学生の時に横浜市の席書大会の硬筆部門で優秀賞取ったんですよ。習字は習ってないんですけど。しかも、優秀賞の中でもトップ10に入ってました。トップ10に入ると市民ギャラリーに展示されるんです」
と沙絵が続けた。
「え!?マジで!?」
と伊達さんが目を見開く。
……ちょっと待ってくれ、我が妹。
あまり他人の前で実績を見せびらかす様なことは、して欲しくないのが私の本音だ。
第一、私より優秀な人は高校の同級生にも沢山いるのだし……。
そして、横浜に来てから「神童」と呼ばれなくなったのは、私が実力をひた隠しにしてきたからなのだ。
私が横浜に来てからの4年間で守り抜いてきたものを、崩そうとしないで欲しい。
そう思い、深いため息をついてしまった。

「柴田美織は、私の自慢の姉です!」
と沙絵が胸を張っている。
でも、沙絵は私のことを誇りに思ってくれているのだとしたら……。
そう考えると、何も言えず、恥ずかしさで俯いてしまいました。
私は人の感情にとても弱い。
「沙絵、今は話し合いの最中だよ。とっとと終わらせよう。あんまり長居すると迷惑になっちゃうから」
私は話し合いを本題に戻しました。

「じゃあ、まず表紙。誰が描く?」
「・・・・」
と誰も手を挙げる気配がない。
そりゃそうだよなぁ。
表紙はよく見られる部分であるわけだし、画力の問題もある。
表紙の担当決めは後回しにして、他の担当を決めることにしました。

スケジュールの書き起こしは、じゃんけんで勝った武田くん。
新たに追加された、伊東市の観光地調べは沙絵。
そして、裏表紙は伊達さん。
表紙はじゃんけんで負けた私が描くことになりました。
うぅ…、なんで大事な時に限ってジャンケンに負けるんだか。

Re: ファイティン・ラブ!~彼氏は推しでした~ ( No.55 )
日時: 2025/06/02 10:41
名前: このか ◆XqDKo6W48k (ID: ZEPoD.sk)

いつの間にか閲覧数2100突破してた。
この小説を読んでくださった方ありがとうございます。
書き込みを再開していこうと思うのですが、今は雑談掲示板をメインに活動していて、こちらの方に着手するのはもう少し先になるかもしれません。
しかしネタは書き溜めてありますので、続きを楽しみに待っていただけると幸いです。

Re: ファイティン・ラブ!~彼氏は推しでした~ ( No.56 )
日時: 2025/06/20 18:59
名前: このか ◆XqDKo6W48k (ID: hfVure16)

明日あたりにまとめて5話くらい投稿しようと思います。
中々、改稿前の所まで書けていませんが、しばらくお待ち頂けると幸いです。
では、引き続きこの小説をお楽しみください!!

Re: ファイティン・ラブ!~彼氏は推しでした~ ( No.57 )
日時: 2025/06/21 18:29
名前: このか ◆XqDKo6W48k (ID: hfVure16)

《第38話》

「うーん……」
私はその日の夜、1枚の画用紙と、早速にらめっこを開始しました。
今まで、しおりの表紙なんて描いたことないし、何を描けば良いのか分からない。
静岡だから富士山と、あと何かシンボルのような建物があると、見栄えがいいんだけど……。

「何描くか決まった?」
後ろから、沙絵がそう、声をかけてきました。
「富士山を描きたいけど、それだけじゃ物足りないような気がして。何かいい建物とか食べ物とかあるかな?」
観光地調べの担当になった沙絵なら、何かいい情報を持っているかもしれない。
「ちょっと待って」
と、沙絵はスマホを操作すると、私に1枚の建物の写真を見せて来た。
レトロでノスタルジック。
川沿いにあって、豪華な和風建築が特徴だ。

「伊東って、温泉街だよね。やっぱ旅館?その建物」
「そうだよ。これ、『東海館』っていうんだって」
東海館……。
どこかで聞いたことあるような気がする。
昭和の初め頃に作られた木造建築の旅館で、今は、宿泊できないものの見学することはできるという。
「上杉君が言ってたけど、夜はライトアップされて、すごく綺麗なんだって」
沙絵が付け加えた。

私は、画像を調べ、画用紙に下書きを施す。
今回は、「点描」という美術の技法で描こうと思っている。
中3の頃に一度だけやった記憶があるものだが、その名の通り「点で描く」技法。
点の密度を各部分によって変えることで、陰影を表現することができるのです。
色は使わない。
黒一色だから、難しいけれど、上手にできるときっと立派な表紙になるはずです。
下書きを終え、陰影を考えながら、ざっと鉛筆で影の具合を記す。
ボールペンで点を打っていく度、中学生の頃の数少ない思い出が蘇ってきて……。
私はいつの間にか、点描の世界へと、のめり込んでしまったのでした。

Re: ファイティン・ラブ!~彼氏は推しでした~ ( No.58 )
日時: 2025/06/21 18:41
名前: このか ◆XqDKo6W48k (ID: hfVure16)

《第39話》 (作成中)

翌朝。
引き続き机で作業を進めていると、沙絵が起きてきました。
「……おはよ。朝から元気あるね。そういえば、合宿3日目の夜って花火大会あるらしいよ?」
「そうなの?」
と私は沙絵の方を振り返った。
どうも、8月10日には、『按針祭』という、1万発もの花火が打ち上げられるイベントがあるそうだ。
按針祭は、三浦按針(ウィリアム・アダムス)が伊東で日本初の洋式帆船を建造したことを記念して行われているという。
「東海館の辺からよく見えるらしいよ?」
みんな、花火見るのかな?
もし見るつもりなら、早めに場所取りしないと、絶対混むだろう。
スケジュール係に連絡を終えてから、再び机へ向かいました。

提灯が照らす灯りや、その影。
屋根の奥行きや、光加減。
灯りを反射する水面。