コメディ・ライト小説(新)
- Re: ファイティン・ラブ!~彼氏は推しでした~ ( No.38 )
- 日時: 2025/03/30 16:29
- 名前: このか ◆XqDKo6W48k (ID: 5pWnbbjD)
《第32話》
その翌日の昼休み。
中庭のベンチで、陽花ちゃんと杏ちゃんとお昼を食べていたら、伊達さん達を発見しました。
最近伊達さんと三浦くんはよく二人でいる気がする。
コミュ力の高さに感激だ。
私にも半分、いや、1/10でいいから、分けて欲しい。
「あ、今、お昼中?」
と、声をかけられたので、3人で同時に頷き返す。
「隣に座ってもいいかな?」
えぇ、伊達さんと三浦くんが隣に…!?
うちのクラスのイケメンツートップが、自分の隣にいるという状況……。
いつも同じ教室で授業受けてるはずなのに、なんでこんなに胸が高鳴るのだろう?
こんな気持ちがバレるわけにはいかないので、冷静を装って
「どうぞ」
と答えた。
やがて話は、昨日電話で話したように、夏休みの話題になりました。
「夏休み何するの?」
「私達はまだ決まってないなぁ。私がコンクールあるからなかなか予定が合わなくて。お盆は休みなんだけど、お盆休みだと、どこも混んでそうだし、どうしようかなーって」
「そっかぁ」
「伊達さん達はどこに行くんですか?」
と、質問してみる。
「俺たちは、みんなでお泊まりに行こうかなーと思ってる」
「お泊まりに行くんですか?楽しそうですね!」
「三浦も誘ったんだけど。夏休みの半ばぐらいに、いとこ同士で集まって、3泊4日で、静岡に行こうと思って。伊東市にある施設を借りて、 日中は、そこの施設で、ずーっと勉強して、3日目の夜に花火大会を見に行こうかなと思ってる」
という伊達さんの話に興味を持ってしまいました。
へぇ、楽しそう。
授業が終わり、放課後。
先生から頼まれた、文化祭の準備計画を書いている時、隣の伊達さんに話しかけられました。
「何書いてるの?」
「10月の文化祭の準備計画です。夏休みが明けたら、新しいクラスじゃなくて、元のクラスで文化祭の準備が始まるので」
「なるほど。委員長って頼られて、大変だね」
「大変ですが、頼られるということは、それなりに信頼がある証なので、嬉しいです」
「なんか手伝うことがあったら言って。あっ、そうだ」
と何か思い出したように呟く伊達さん。
「どうしたんですか?」
「柴田さん達も行かない?静岡」
え、えええーっ!?
それって夏休みに伊達さん達と、一緒にお泊まりに行くってこと……?
なんで誘われたんだろうー!