コメディ・ライト小説(新)
- Re: ファイティン・ラブ!~彼氏は推しでした~ ( No.39 )
- 日時: 2024/09/23 16:57
- 名前: このか ◆XqDKo6W48k (ID: Om7nks4C)
《第33話》
なんと返事をしようか決めかねていたところに、突然スマホの着信音が鳴りました。
「いいよ、ここで出な」
と伊達さんが言ってくれたので、私はそのまま出ることにした。
電話の相手は、陽花ちゃん。
しかも、杏ちゃんを含めた三人のグループLineにかけてきたのだった。
「もしもし…。 急にどうしたの?」
「やばい、やばい!もうなんて言ったらいいか分かんない!」
電話の向こうの陽花ちゃんの声は、明らかに興奮していて、何があったのか、全くわからない。
「ちょっと……。分かりやすく話してよ。何があったの?」
「私、体育館の裏で三浦くんに告られたの!」
「「えーっ!」」
三浦くんが陽花ちゃんを好きだったと知らず、驚いた。
全然そんな素振り見せないから……。
「で、どうなった?」
「一応、返事は保留にしておいたんだけど、付き合うことにした。私も実は三浦くんのこと好きだったんだ。三浦くんが私のこと好きって、これ夢じゃないよね!」
「うん、夢じゃないよ」
陽花ちゃんも三浦くんのこと好きだったんだ…!
ドラマのワンシーンのようで聞いていて、ドキドキしました。
電話を切って、再び準備計画の作業を再開。
三浦くんと付き合うってことは、陽花ちゃんは、お泊まりに行くのかな?
「お泊まりの計画、良い方向性で考えてもいいですか?」
「本当!?やっぱ仲間が増えると、楽しいよね」
「ならよかったです。一応、親とも相談してみます」
「うん、ありがとう」
家に帰ってから、色々なことが、頭の中をぐるぐるしていました。
陽花ちゃんも、彼氏いない歴17年の仲間だったんだけどなぁ……。
ついに彼氏できちゃったか。
周りにどんどん置いていかれるような感じがして、寂しくなる。
勝手に置いていかれてると感じてるのは私なんだけど……。
さっきの伊達さんとの会話を思い出したら、急に胸がバクバクしてきました。
最近、伊達さんと喋ると、緊張して緊張して、しょうがないんだよなぁ。
この変な感じは何なのだろう?
グルグルグルグル考えて、ある結論にたどり着きました。
私、伊達さんのこと好きになったかも……。