コメディ・ライト小説(新)

Re: ファイティン・ラブ!~彼氏は推しでした~ ( No.4 )
日時: 2023/07/12 16:46
名前: このか ◆XqDKo6W48k (ID: 0j2IFgnm)

《第4話》

私は頭を抱えそうになりつつも、1時間目の授業が行われる調理室へ足を進めました。
「柴田さん」
「ひゃいっ!」
いきなり後ろから話しかけられた私は、驚いて変な声を出してしまった。
なんだこの声は…。
自分から出た声に、自分自身も呆れてしまった。
振り返ると、伊達さんが立っていた。
そっか、道案内してあげないといけないんだった、と今更思い出しました。

調理実習の班は席が近い人と同じ班になるので、これは伊達さんのことを知る大チャンス!
「今日は自分でレシピを提出した料理を作ってください」
「はーい」
私が選んだのはフルーツサンド。
このためにいつもより少しだけ朝ごはんを少なめにしていた。
まずは、サンドイッチパンをカット。
生クリームをたっぷりのせる。
生クリーム、大好きなんです!
それからフルーツをのせて、あっという間に出来上がりました!

レッツ試食。
おいしい。
頬が落ちてしまいそうです。
伊達さんの方を見ると、伊達さんは伊達巻を作っていました。
美味しそう。
料理、得意なのでしょうか。
これって、戦国武将となんか似てる……?

4時限目までの授業を「滞りなく」終えた私は、陽花ちゃんや杏ちゃんとお昼ご飯を食べに、中庭へ向かいました。
中庭には大きな、噴水があるので通称「泉の広場」と呼ばれている。
どうやら陽花ちゃんは、昼休みのパン競争を制し、メロンパンを手に入れたみたい。
パンは自販機で売っているのだけれど、昼休みは長蛇の列ができてあっという間に売れてしまうのだ。
3人で、今日もおいしい昼食です。
話は様々なジャンルに飛び、やがて、転入生の伊達さんの話になりました。