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コメディ・ライト小説(新)
- Re: ファイティン・ラブ!~彼氏は推しでした~ ( No.41 )
- 日時: 2025/03/28 06:49
- 名前: このか ◆rNJPM89STI (ID: 5pWnbbjD)
※トリップ入力ミスしました。気にしないでください。
《第34話》
翌日。
なぜか目覚めが極端に悪かった私は、まず、自分の部屋の扉に頭をぶつけました。
「痛っ……!」
それからも、目玉焼きは焦げるし、洗濯をしようとしたら洗剤はこぼれるし、通学電車が遅延……。
そこまでは、何とかなったものの、1時間目の数学の授業で応用問題が、はたと解けなくなってしまったのは、困りました。
公式も基礎問題もわかるのに、応用問題になると、手が止まってしまう。
今まで経験したことのない感覚に、戸惑う。
そして、よりによってこんな時に、前の人が先生に当てられました。
「次は前行く?後ろ行く?右行く?斜め前?考えておいてね」
と前の人に、次の問題を答える人を決めさせる数学教師……。
くっ、覚えておけ……。
そんなことを思いつつも、問題が解けていない私は、ひたすらに焦る。
いつもなら解法の糸口がすぐに見つかるはずなのに、全然見つからない。
手当たり次第に数式をいじってみても、全くわからない。
ヤバい、当てられるかもしれない、どうしよう…!
「…柴田さん、大丈夫?」
不意に、隣からそう囁かれて、肩がビクンと跳ね上がってしまいました。
「え……」
「問2の答え分かってないんじゃないかなって。次当てられるかもでしょ?」
「あ、すみません……。とりあえず答えだけ教えていただけますか?」
伊達さんが見せてくれたノートに書かれた答えを、必死に書き写す。
助かった……!
「じゃ、次後ろで」
前の人は私を指名。
はぁ……。
当てられてしまったが、伊達さんが教えてくれた答えをなんとか答えると、正解!
伊達さんの助けを借りて、数学の授業を乗り越えたのでした。
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