コメディ・ライト小説(新)

Re: 猫に九生 人に一生 ( No.1 )
日時: 2023/06/30 18:25
名前: 日影@hikage (ID: viErlMEE)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode

「ねえ。知ってる?知らないなら教えてあげよう。この世には人の皮をかぶった猫がいるんだって!優しいか優しくないかは相手次第。実は猫って意外と近くにいるかもよ。君が今話している人かもねぇ」


ニャオ


猫の仮面をかぶった人を決して逆らってはいけない。



猫に九生、人に一生。まさにそれっぽ血のかけらみたいなものだから。



キーンコーンカーンコーン
『起立、礼』
お願いします。
『着席』

「うん、いいね。うんうん。今日も元気にやってくね。うん」

この人は国語担当教師の佐藤先生。

「今日は作文をしてもらう。自分の好きなものを題材にして相手に伝える気持ちで書いてくれ。できなかったものは〇月△日までに持ってきてくれ」

「質問!友達と話してもいいですか」

「いいぞ。けれどほかの人に迷惑の書けないようにだ」



教室が話声でいっぱいになる。



「ねえ。僕って『説得力』っていうのかな。そういうのがこの授業求められるじゃん。けれど
『相手に信じてもらう力』はあると思うんだよねえ」

「それを『説得力』っていうんだよ」

「えっそうなの?日本語って難しいね」


僕(自称)は今は猫山 気蓮
ビョウサン ケレン。
どれが僕かっていうと、
「ねえ~」と「えっ~」だね。


いきなりだけれど噂から流れてくる人間が言う七不思議ってあるじゃあないですか。あれの一つに僕が入ってるらしいですよね。

僕は猫と人と合体系。どっちかと言うと人の姿の猫。けれど誰も気付くことがない。これだから人間は役に立つ。便利な道具だな。人ってもんは肉や魚を副菜として食べているけれど、自分たちが食べられると怖いってどういうことなのかな。人を主食とする猫はいるのかな?