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コメディ・ライト小説(新)
- Re: 猫に九生 人に一生 ( No.4 )
- 日時: 2024/01/20 21:38
- 名前: 日影@hikage (ID: F7nC67Td)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode
僕は、〇に飛び込んだ。
あたりは、きれいな夕焼けが水面に映り、ギラギラとなびいていた。ここは見覚えがあった。でも、
「ここは、どこ…」
と言ってしまった。果てしない水平線の先に助けを求めているかのように。
新しい一生のスタートだ。前の自分は返ってこない。そのことが何故か分かった。前、どこかで、体験したのかのように。でも今は新しい自分なのだから、そう悩むことはない。
自分は砂浜に立っていた。一人ぽつんと。かといって、そこにはたくさんの人がいた。そこはすぐ近くにハウスがあり、アイスクリームを売っていた。
そこへ誰かがしゃべってきた。
「君は分かっているか、分かっていないかは知らないが、前に二つの命を使ってきた。流石に早すぎてこっちも疲れるよ。猫を選んでよかった。君がすぐ見つけられるからね。ふぅー。ハハハハ。面白いや。言葉が通じるなんて。僕が天才じゃなかったら君はいない。感謝するんだよ」
僕は気が付いたら威嚇の姿勢になっていた。爪と言う刃を傾けて、目をギラギラさせ、顔をやや下に向け、目を上にやって、相手をにらみつけた。
「おいで。君。そんな事したって此処じゃ生きることができないだろ。流石に猫だと言ったって、頭は人間だ。賢い頭を使え」
言いなりになるのは嫌だった。だから、ついていった。いつか、この変な奴をやっつけるために。
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