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コメディ・ライト小説(新)
- 転生 ( No.1 )
- 日時: 2023/11/03 11:33
- 名前: デンさん (ID: nrbjfzgl)
「もう!人に迷惑かけてなんで生きてるの!」
「お前は家から出てけ!」
家から出ずに追い詰められ、親からも土星を浴びせられる。
「転生したいな...。」
俺はそう呟いた。
「何だよ!恩知らずめ。」
父親が怒り狂った顔で言う。
「.....。」
すっかり黙り込んで、家を出てしまった。
「こんなんで、よかったのかな。」
そう悲しげに呟く。
ザァァァァァ
「雨、冷たいな。」
俺の心の同じ様に、大粒の雨が降る。
「あーもう、クソ!」
そう少し黒い大きい水溜りを蹴ると。
「うおっ!なんだこれ。」
泥濘にハマったように、抜け出せなくなっていた。
「なんだこれ?どんどん吸い込まれてく。」
そしてどんどんどんどん吸い込まれていった、そして。
「やめろ!上がれねえ!溺れる!」
「息が、できない...。」
俺は溺れて呆気なく死んだ。
「クソッタレ!なんだここ?」
そこはキラキラしているような、でもどことなく怖い雰囲気だった。
「これが死後の世界ってやつか?」
俺は笑った。
「なんだあそこの光、行ってみるか。」
興味津々に近づいてみた。
「うわっ。」
喋る間もなく光に引き込まれていった。
ヴンッ
「え?え?ここ空じゃねえか!!」
気づいたら俺は空に放り出されていた。
「助けてくれよ〜。」
ドサッ
俺はクッションのような草に落ちた。
「まじで痛え。」
「あなた、どこから来たの?」
白と赤の服を着た女が話しかけてきた。
「知らねえよ、ここどこだよ?それでお前誰だよ?」
「私は花咲結、ここは夢村幻寺よ。」
「は?どういうことだよ...。」
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