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コメディ・ライト小説(新)
- 覚悟 ( No.4 )
- 日時: 2023/11/03 11:05
- 名前: デンさん (ID: nrbjfzgl)
「あんた、どうやってここまで来たの?幻影結界をどうやって抜け出したの。」
俺を睨むように言った。
「なんか黒い水溜りを蹴ったら吸い込まれて気づいたら外に放り出せれて...。」
俺は少し小さな声で言った。
「ほんとに?まあいいわ、今から八生呼ぶからちょっとまって。」
「ルンルンルーン、八生!早く音羽の饅頭屋に行くダニ!」
近くから元気な声が聞こえた。
「あ!八生にダニ丸!ちょうどいい!なんかこいつがわかんないけど入ってきちゃって。」
「こ、こいつ...」
俺はちょっとムカついた。
「分かった、結界を開ければいいのね。」
「八生ありがと〜う!」
「じゃあ影、こっち来て。」
「影って...。」
少し気に食わなかったが、帰りたいのでついていった。
「ここが結界よ。」
「なんかすげえ。」
「じゃあ今から結界を開けるからすぐに出てね。」
グググッ
「すげえ、じゃあ失礼します。」
すぐに出ようとすると。
ダァン!
「なんだこれ、出れねえぞ?」
強く弾き返された。
「何が起きたダニ?ちょっと調べるダニ!ちょっとこれかぶるダニ。」
俺は嫌々被った。
「ちょっと調べるダニよ。」
「はあマジなんだよ。」
「こ、これは!やばいダニ!」
「ん?どした?」
俺は機械を覗いた。
「波動を操る力?これがどうしたん?」
俺は少し笑みを浮かべて聞いた。
「笑ってる場合じゃないダニ!君の体の中の波動が結界の外に出ることを拒否して出れないダニ!」
「それがどした?」
俺は腑抜けた声で言った。
「あんた楽観的ね。」
八生という人が笑って言った。
「俺は外の世界で色々な困難を乗り越えたからな!」
「あー!この世界で、いっちょ頑張るか!」
俺はこの世界で生きていくことに覚悟を決めた。
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