コメディ・ライト小説(新)
- 佐藤和波 過去編 前編 ( No.7 )
- 日時: 2023/11/03 11:03
- 名前: デンさん (ID: nrbjfzgl)
2021年上旬
ザァァァァ!
「借金230万円、今日返してくれないと困るんだよね〜。」
「.....。」
俺は縮こまるように黙った。
「そんな黙ってないでさ、早く返して?返さないんなら2つの選択肢がある。」
俺は聞いた。
「2つの選択肢っていうのはなんだ...。」
すると借金取りは笑って言った。
「臓器売買か、稼げる仕事だ。」
「稼げる仕事で...。」
「決まりだな、この紙にすぐサインしてくれ」
そうするとスッと渡された。
「わかった。」
俺はサインをしてしまった。
「よし!じゃあこっち来い、車に乗れ。」
「はい。」
俺は分かっていた、これは”タコ部屋”だと。でもこの選択肢しかなかった。
「はよ乗れ!」
「はい...。」
俺は簡単にタコ部屋から脱出できると思っていた、でもそれは大きな誤算だった。
ブゥゥゥン....
「おい兄ちゃん、このコーヒー飲んで落ち着けよ。」
「はい...。」
俺は睡眠薬が入っていると分かっていたから、飲むふりをして寝たふりをした。
「(ここは鷹見山か、随分と抜け出せそうなとこだ。)」
俺はそう思っていた。
10分後
「着いたぞ、起きろ。」
「はい。」
「早く入れ!」
「痛え!」
俺は投げ飛ばされた。
「大丈夫ですか?」
部屋には小汚いおっさんと優しい青年、それにベテランの風格がある人がいた。
「俺はリーダーの山本だ、反抗すんじゃねえぞ。」
どうやら今俺を連れてきた人はリーダーの山本というらしい。
「じゃあな、明日のために休んどけよ。」
「はーい。」
「おい新入り、俺は新井だ。」
「僕は川上です!」
「俺は陽吉、よろしくな。」
小汚いおっさんは新井、優しい青年は川上、ベテランっぽいのは陽吉というそうだ。
「よろしくおねがいします。」
「おい、お前らもう寝ろ。」
ベテランの人が言うと。
「はーい」
2人とも寝た、この時俺はこの人を変な人だと思っていた。
「おい新入り。」
「はい!」
「3日後、脱出作戦を結構する。」
「まじすか...。」
俺は急すぎて唖然した。
「本当だ、嫌なら来なくてもいいが。」
「行きます!」
「分かった、明日俺のところに来い。」
「はい。」
俺はその時、あいつらを絶対に倒すと決めた。