コメディ・ライト小説(新)

開花 ( No.8 )
日時: 2023/11/03 11:34
名前: デンさん (ID: nrbjfzgl)

「でも、どこに住もうかな?」
俺はその時思いついた。
「そうだ、花咲の家に住まわせてもらおう!」
ダッダッダッ
サッサッサッ
「はあ、掃除は辛いわ。」
「おーい!」
ズササササッ
「なんでそんな急いでいるのよ?」
「なあ、お前の家に住まわせてくれ!」
「はあ!?」
花咲がキレ気味で言った。
「頼むよ!」
「あんたと一緒に住みたくないし無理よ!」
「何でもするからお願いしますよ!」
「ん?何でもするって言った?」
「お、おう...。」
俺はなんか嫌な予感がした。
「じゃあ私の巫女の仕事手伝って!それならいいわ。」
「わかった、なんでも手伝う。」
「じゃあ今から妖怪退治に行くわよ!」
「え?早くね。」
「あんたが手伝うって言ったんでしょ!早くこれに乗って。」
「おう...。」
ガチャ!
「行くわよ!」
「なんだこれー!」
俺は体が吸い込まれるような感覚に襲われた。
ヴォン!
「え、瞬で着いたやん。」
「ほら目の前に妖怪いるでしょ、これで退治しなさい。」
「え?目の前にいるの人間やん!しかもこんな棒で無理だろ!」
「ここではあれを妖怪って言うのよ!だから早く退治しちゃいなさい。」
「もういいわ!おら!倒れろ〜!」
俺は思いっきり振った。
コツン
「全然効かないな!おら!」
ドォン!
「ぎゃあ!」
「ほんと使えないわね...。」
「これで終わりだ!」
「クソ!やめろ!」
バァン!
「え?なんで吹っ飛んでんだ?」
「あなたの中の力が開花したようね。」
「え?まじか!これで漫画みたいなハーレムになるのかな!」
「そんなわけないでしょ、帰るわよ。」
「はーい。」

俺は初めて、自分に自身がついた気がした。