コメディ・ライト小説(新)
- Re: 第六話「ヴィラも歩けばイケメンに当たる」 ( No.7 )
- 日時: 2023/12/27 13:39
- 名前: 魔星 (ID: sWaVmrWQ)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
シナリオ回避には情報収集が必要よね。ゲーム開始より5年以上も前だし。と言う訳で───
ヴィラ「街に来ましたわ!」
お嬢様言葉で喋らなきゃ問題だよね…?これお嬢様言葉かな?ゲームではこんなだったけど。立場は伯爵令嬢だし。あれ?6歳を街に歩かせていいの?領地だからいいのかな?それより雰囲気は中世ヨーロッパって所かな?服もそれっぽいし。あ、私は一般的な服を着てるよ。シナリオ回避の為にも…屋台とかも立ち並んでるね。奥を見れば城(遠近法?によって小さく見えるけど。日本風じゃないよ?)が立っている。城は『ハバラナ』(ハバラナ伯爵家が治めている地)の隣の『エメラル王国』(この国の名前)の都市部を治めているよ。凄いね!異世界転生をすれば気軽に外国の雰囲気を楽しめます───いや死にたくないね。そういえば私の名前はこの辺りの人に知られているらしい。容姿は知らないらしいけど。悪役回避の為にも知られない方が良いかもね。キョロキョロしながら歩いてると…
ドン!
ヴィラ「あ痛!」
???「うわ!」
誰かとぶつかってしまい尻餅をついてしまった。
???「こめんね!大丈夫かい?」
ヴィラ「は、はい…」
その人を見て、私は驚いた。その人は、乙女ゲームの攻略対象の一人『ペレグリン・スファンテン』だった。地方の貴族出身の心優しい男性だ。今は6歳位だけど。と言う訳で高貴な挨拶やってみよう。貴族に名乗らないなんてハバラナ伯爵家の品位が下がるかもだからね。
ヴィラ「申し訳ございませんでした。私ハバラナ伯爵家公女、ハバラナ・ヴィラ・ステラと申しますわ。よろしくお願いいたしますね。お名前をお伺いしてもよろしくって?」
こんなので良いのかな?
ペレグリン「ぼくはペレグリン・スファンテン。よろしくね。ヴィラ様。」
そしてペレグリンは私の右手の爪にキスを落とす。これが貴族の挨拶なのね!確かにこんなだった!とは言え私は悪役令嬢。好感を持たれても最後は婚約破棄からの死亡だ。いやそうじゃ無いかもしれない。私が婚約破棄などをされたのはヒロイン───『クリスティーナ』の評判を下げようとしたからだ。今なら分かる。好感を持たれるような行動をしたら好感度が上がるかも?まぁクリスティーナと出会ったら、シナリオやら補正やらが入って変わるかもだけど…なら好感度上げまくりだーい!
ペレグリン「じゃあまたね。ヴィラ様。」
ヴィラ「はい。またお会いいたしましょう。ペレグリン様。ごめんあそばせ。」
私はまた歩き出した。