コメディ・ライト小説(新)

Re: コンビニバイト ( No.2 )
日時: 2024/05/21 19:12
名前: 日影@hikage (ID: X4YiGJ8J)

「人を集めるってどうしたらいいんだ…」
このコンビニはただのコンビニではない。一般人からしたらただのコンビニだが、何らか条件を満たした者だけがあの水晶という世界にある『たまり場』にたどり着く。まあその何らかの条件が分からないから、どうもこうもないんだけれどな。だから、『初めてのバイト』も相当困難する。と、思っていたが、まさかの事態が起きた。

「店長、俺たちの世界何かおかしいです!現世にある同じコンビニに入った人がどんどん消えて行ってるっていう事件がニュースに!」
と店長に話した。
そしてその人間の形をした何か、つまり店長がこう言葉にした。
「おかしい、私の方にはお前以外誰も見ていないのに…。"きょうかい"に何か不都合が起きているのかも…」
不思議そうに僕は言った。
「"きょうかい"?」
それに答えるように店長が話した。
「"境界"だよ、こっちの世界とあっちの世界を繋いでいる世界の事。お前がこっちに来るとき何かおかしくなかったか?」
「ああ、少し一瞬だけ視界が見えなくなって」
「そこが境界だ。そのおかげであの鎧たちは水晶に来れるんだ。しかし、参ったな…。現世と水晶を行き来できる人間がお前しかいないのか…。まあ少し考えておく。お前はバイトでもしとけ」
と片付けられた。


僕は現世に帰った。
毎回ここに来るのが少し嫌になる。こっちに来るのはコンビニの自動ドアを渡るだけでいいんだけれど、ごみ箱を通らなければ現世に行けないというのが。