コメディ・ライト小説(新)

       ★第87話 白熱バトル★ ( No.103 )
日時: 2025/03/13 12:45
名前: 小説好きな医師 (ID: lCrzzWFh)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=14073

       ★まえがき★

閲覧回数の人気順位!!
134位/19400位

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なぜ突然、閲覧回数が上がったのか分かりませんが、多くの方にお読みいただき、
本当にうれしいです。ありがとうございます。

これからも、「日アイ」をお楽しみください!

       ★本文★

明星様と子役は、まるで兄弟みたいに喧嘩していた。


「そうだ!美咲のチーム、私と戦いましょ!」

「えっ・・・戦うって・・・?」
美咲のチームは驚いていた。

「うーん、そうだな・・・。演技で対決っていうのはどう?」

(演技・・・)
実は、陽菜は演技をすることは苦手なのだ。
いつも、演技ではなく本当のことをしてしまう。

「いいんじゃない?」
羽が言う。

「そうだね」
美咲も言う。

結局、演技で対決する形となった。

「この演技で対決では、明星が抽選箱を引いて、そこに書いてある演技を美咲のチームと私で行います!そして、明星の審査により、一番上手だった者は、明星劇団に入団することができるというわけです!」

「面白いじゃない?」
羽はやる気である。

一方、陽菜は震えていた。

「それでは、明星どうぞ!」

明星様は、一枚のくじを引いた。
「泣く・・・?」

「おーっと、いきなり難題が出てきましたねー!場面はどうでしょうか?」

「えーと・・・お母さんとはぐれてしまった子供・・・?」

「なるほど!では、演技、スタート!」

「どこ行きやがったんだよ!早く出てこいや!」

「羽、”泣く”がテーマだから、気持ちは分かるけど、怒りは抑えてね」

「なんでよ!普通、お母さんがいなくなったら、こういう気持ちになるでしょうよ!」

「なっても、感情に出さないでねー、ってことで失格!」

「はあ!?大体、ここで泣けってことに問題があるのよ!」

「はいはい、文句は言わないでー!私がお手本を見せてあげるよ!」
そう言って、子役は集中した。

この雰囲気、何かわからないが恐ろしいものを感じる・・・。

「・・・・・・ああああああああああああああ!!お母さん、どこ行っぢゃったのー!!」
凄い、この演技。
これが演技だとは思えない。

顔や雰囲気は、まさに小さい子供を見ているようだった。
これが、感情を載せるということか。

「・・・って感じにね」
そう言って、すぐに子役は演技をやめた。

切り替えの早さは、まるで美咲のようだった。


「さ、陽菜は・・・えっ!?」

陽菜は、泣き暴れていた。

「陽菜、もういいよ」

しかし、泣き止む様子はない。
まさか、ガチ泣き・・・!?

「ではでは、美咲いきましょうか!」

「え・・・?どこ・・・?お母さん、どこに居るの!?お母さん、お母さん!」

必死で訴えるその姿、この演技は相当すごい。
何か、切ないものを感じてしまう子役なのであった。


「うん、よくわかったわ!やはり優勝は・・・美咲よ!」

周囲から拍手が送られる。

「おめでと、美咲ちゃん!」
陽菜と羽は、泣きながらも拍手していた。

「では、改めて・・・」

「ごめんなさい!明星劇団には入団できません!」

まさか、そんなことを言ってくるなんて・・・。
周囲の人はみんな、驚いていた。

「美咲、明星劇団に入団できるんだよ!ここに入れば、きっと、日本一のアイドルにだって・・・!」

「でも、私はこのままがいいんです。今まで、美咲のチームのメンバーで一緒に過ごしてきて、本当に色々なことがありましたけど、それでも私は、美咲のチームと一緒にいたいです」

「嘘よ!そんなの嘘よ!明星劇団に入りたがらない人がいるはずがないわ!あの、優れたアイドルしか入れない劇団よ!もう、ここで入らないと、二度とチャンスはないわよ!」

「子役、もうやめてくれ・・・」

「でも・・・」

「美咲が選んだことに、阻害するのはよくない。それに、それに・・・もうお前だけでも、十分大変だからな!これ以上人数が増えたら、大変だ!!」

「なによそれ!まるで私が要らないみたいじゃん!」

「そうだよ、もともと明星劇団に入らせる気はなかったけど、当時はめちゃくちゃ可愛く見えたんだよ!」

羽が、俯きながら、明星様の方へとゆっくり歩いた。
「それって、私よりもってこと?」

「いや、違うんだ!」

「明星劇団に私を選んだのは明星だよ!だから、明星は私と練習するの!」
そう言って、ぐいっと明星様の腕を引っ張る。

「なに言ってんのよ!明星劇団に入れたくらいでいい気になって!こっちは、前からVチューバーで一緒だったのよ!」

明星様は、2人の姿に、とても困っていた。
これぞ、三角関係と呼べるものだろう。


子役はその後も明星劇団に入っているのだが、まったく成長しないままであった・・・。


       ★あとがき★

日アイ豆知識!★第45話 明日★

明日は、作者は卒業式になりますので、更新が遅れてしまう場合がございます。
ご了承いただければと思います。

次回予告       ★第88話 映画 日アイ★
            次回もお楽しみに!!