コメディ・ライト小説(新)
- ★第53話 マリア商店街★ ( No.55 )
- 日時: 2025/01/07 13:07
- 名前: 小説好きな医師 (ID: lCrzzWFh)
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「やっぱり東京の商店街って言うとここよね~」
さくらはスキップしながら商店街の中に入っていく。いま私たちはマリア商店街に来ていた。
此処は東京の中でも唯一、愛されてきた商店街であり、昔ながらの雰囲気を味わえると大変人気だ。
「ああ~昔の匂いがする~」
そう言いながら、さくらは鼻をクンクンとさせている。美咲と陽菜は冷めた表情で見ていた。さくらは、それに気づき慌てた。
その一方・・・。
「はあ・・・」
同じくマリア商店街で、中年の太った髪の長い男性が深い溜息をつきながら歩いていた。周囲の人が怯えている。まるでゾンビになったかのようにのしのしと歩く。そして、その男性が持っていた紙袋は、可愛くハートの絵がついていて、その中から何かのポスターがはみ出ている。この情景を見れば、誰もがオタクだと思うだろう。
(最近、向日葵たんの元気がないんだよな~。大ファンとして心配だなあ・・・)
そう、この男性、実は向日葵の大ファンだった。今までファンクラブに入っており、必ずライブや握手会に行くドルオタ。彼女の笑顔を見た瞬間、1日の疲れが一気に吹っ飛ぶ気がしていた。そんな男性と向日葵との関りは、1年前に友達が勧めてきたことだった。その友達は最近、向日葵というアイドルにハマり始めたと言っていた。男性は、友達の勧めにより彼女を検索してみた。すると、なんとも愛らしい素敵な女の子がこちらを覗いているではないか。スマホの画面越しでも分かる、この可愛さ。男性は一瞬にして心を奪われてしまった。しかし・・・最近、そんな彼女の元気がない。というか、彼女を見かけなくなってしまった。どうしたんだろう。
(はあ・・・)
そんなことを考えながら俯いていた。その時、美咲のチームとすれ違った。男性は、顔を上げて足を止めた。なんだろう、今の感じ・・・。まさかアイドル!?いや、そんな訳ないない、こんな昔ながらの商店街に・・・アイドルがいる訳・・・。
「やっぱさー、意外とバレないもんだねー!」
いたー!!!!!!!!!!!!いやいやいや、ちょっと待って・・・ドッキリとかじゃないよね?え、え、え、えーーーーーー!!!!!!!!!
さくらが陽気に言った。そう、3人は着替えバッチリで、外に行ってもアイドルだと、バレることはないと思っていた。陽菜はそわそわしている。
「あの・・・さ・・・。なんか、後ろから誰かに付かれてる気がするんだけど・・・」
陽菜は気配に気づいたようだ。美咲とさくらは後ろを確認する。すぐさま、男性は物陰に隠れた。
危ない・・・バレるところだった・・・。
「いない・・・みたい・・・」
美咲が言う。
「気のせいじゃない?」
さくらも同様だ。
「え、でも・・・」
さくらは肩を叩く。
「陽菜ちゃん、疲れてんじゃないの?」
陽菜はさくらに言われ、ムキになる。ならなくていいのに。
「別に」
陽菜はとっとと歩き出す。
「なによ、その言い方ー!」
さくらも言い返す。美咲はこの時、何か嫌な予感を感じていた。
日アイ豆知識!★第11話 ○○の秘密★
実は、○○の秘密は目が輝くだけではなく、こんな効果もあります。
美咲の秘密 相手の気持ちを察する。
陽菜の秘密 気配を感じ取る。
次回は、ロリコン好き必見です!
次回 ★第54話 オタク★
次回もお楽しみに!