コメディ・ライト小説(新)

       ★第54話 オタク★ ( No.56 )
日時: 2025/01/07 13:59
名前: 小説好きな医師 (ID: lCrzzWFh)

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今回は少し長編となります。最近、小説が書けていなくて本当にごめんなさい。

(ブヒヒヒヒ・・・着いてきちゃった♪)
オタクの男性は美咲のチームの後をつけていた。
(にしても、意外とこっち(美咲のチーム)も可愛いじゃないか・・・。何かのアイドルグループかなあ?ああ、何喋ってんのか分からない!)
楽しそうなのは伝わるが、ここからだとよく聞こえないのだ。
(よし、もっと近づこう!)
男性が近づこうとしたその時、足を角にぶつけてしまった。それも小指だ。やばい・・・これは痛いぞ・・・。
「いったああああああああ!!」
思わず、商店街のど真ん中で泣き叫んでしまった。
(糖尿病足病変かよー!!)
それくらい痛かった。気づいた頃には、周りにいたみんなが此方を見ていた。勿論、美咲のチームにもバレてしまった。
(あ・・・やべ・・・)
作戦失敗だ。男性は足を擦りながらこう言う。まだ足がジンジンと痛む。
「いや・・・これは・・・その・・・違うんです、はい・・・」
男性は咄嗟に美咲のチームに対して嘘を吐くが、この顔からしてバレバレだろう。
さくらは睨みつけながら言い返してきた。
「おじさん!そういうことするならケーサツ呼ぶよ?」
そう言いながら、さくらは男性にスマホを見せてくる。既に呼ぶ準備は出来ているようだ。
「ほ、本当にごめんなさいっ!」
男性はその場で謝罪する。もう、こうするしかなかった。
「でもさ、なんでこんなことしたの?」
さくらが聞いてきた。
「それは・・・その・・・。僕は向日葵というアイドルの大ファンでした。しかし、向日葵の人気は最初だけ、一気に上がって一気に落ちた、そんな夏に咲く花火みたいな存在だったんです。それでも私は諦めきれなかった。どうであろうと、向日葵を人気にしたい!だから・・・今まで・・・人気アイドルの靴をこっそりと舐めたり・・・あと、衣装を隠したり・・・。とにかく、向日葵よりも人気なアイドルは許さないと、様々な事を・・・しました。はい」
遂に男性は打ち明けた。
「へえ、そんなことまでしてたんだー」
さくらは棒読みで言う。逆に怖い。
「これは説教が必要だねえ」
陽菜も今だけは、さくらと同じ気持ちだ。そんな中、美咲だけは違った。
美咲はなんと、男性の近くまで寄ってきたのだ。近い、近すぎる・・・。こんなにアイドルと近くになったのは、これが初めてだ・・・。
「辛かった・・・よね。好きだったアイドルが・・・急に人気無くなって・・・。でも、みんなアイドルには旬があるって私は思うんだ。だから、そんな旬を無くしたい、何年と何十年と評価されるアイドルを見てみたい!多分、みんなアイドルはこの気持ちを持っている。だから、その・・・」
項垂れている男性の耳元に行って囁く。
「絶対に夢を諦めないで」
男性は、はっとなる。にしても、なんだこの子は・・・。この輝くような目に、とりこにされるような優しい声。まるで…ダイヤモンドのようじゃないか!そうして、その場は何とか収まった。その後、男性は頑張って働き、見事マネージャーになれたという。

「なんかさ・・・美咲って大人なところあるよね」
陽菜が聞いてくる。
「えっ!?そんなことないよ!」
美咲は慌てて言う。照れているらしい。
「また・・・」
陽菜はクスッと笑う。
「また否定してる。これじゃ否定アイドルじゃんw」
さくらが笑いながら言った。
「・・・そうだね!」
陽菜が言う。
「でもさ、それはそれで・・・」
美咲は陽菜の前に来る。陽菜は立ち止まる。
「キャラとして流行るんじゃない?」
美咲の目が、より一層輝いたように見えた。やっぱり美咲は、まだまだ伸びしろがある。
そう感じた陽菜なのであった。

日アイ豆知識!★第12話 バレーボールクラブについて★

美咲は、熊山市にいた頃、バレーボールクラブをやっていましたが、今はどうかというと、今ではアイドルと学校を両立していて時間がないため、バレーボールクラブは辞めたそうです。他にも、まだ曖昧な設定がありますので、しっかりと書いていきたいなと思います。

次回からはアイドルの歴史について語る!
※次回は長文となります。

次回       ★第55話 マリア美術館・博物館★
              次回もお楽しみに!