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※前の話で、作家プロフィールのURLを間違って貼ってしまいました。本当に申し訳ございません。上記に正しいURLを載せておいたので、そちらを参照にしていただければと思います。

※急いで仕上げました。

さくらはこっそりとホテルを抜け出した。もう日が暮れていて夜になっていた。とにかく、あの場に居るのが嫌だった。外に出た瞬間、凄く心が軽くなった気がした。夜の外出は、夜風が気持ちよく当たってきて、嫌な事全てを忘れられる。そして、いつの間にか私は、人がいっぱいで賑わう繁華街・マリアに来ていた。あれ、もしかして私は迷子！？でも・・・まあいっか・・・。どうせ私たち(美咲のチーム)はもう・・・終わったもんね。にしても、流石は繁華街。夜の店がズラリと並んでいる。そして、そこには自分と同じくらいの子供もいた。実は、親の都合により家出してきた子がここに来て、大人な楽しみや快楽を得る。こうして、大人の道に進んでいく。勿論、この子たちにだって自由とか幸福とかがあるはずだった。なのに、身勝手な大人のせいで、この道に進むしか生きる道はなかったんだ。此処に来たらもう、あの地獄には戻りたくはない。毎日が楽しすぎて堪らない。因みに、この辺の事を隠語でマリア界隈といい、そのマリア界隈に住む子供キッズをマリアキッズと呼ぶ。近年、このマリアキッズが増えてきているというデータがある。私だって、今はこの子たちの気持ちが分かる。こうして思えば、私も周りのアイドルも、ここにいる子供も、昔アイドルだった人も、みんな大人に利用されてきた。結局、ネットいじめだって大抵は大人がする、いや出来ることだ。このマリアキッズとは、学校にも行けず、孤独で暮らしてきた子供の事だ。近年、問題になっている課題の一つである。
いいかもな、こっちの世界も。ここの大人は優しくしてくれそうだし、少しお世話になろう。こうして私も、いつしかマリアキッズへと変わっていた。そして、マリアキッズの話を聞く限り、やはり親(大人)を原因とした理由が多かった。まあ、このマリア界隈というと、パパ活をした子や金銭に取られてしまい、性交をしたという子もいた。それも未成年がいるというのが現実。まあでも、ここは夢のような場所である。ずっと此処で暮らしていたい、もう家には帰りたくない、帰れる場所がないなど、理由は様々だが共通するところは、みんな苦労していて、やっと此処に辿り着いたという感じだ。唯、売春などといったことが多いのも事実。一部の大人は、未成年者と性交をしても、性感染症のことや妊娠のことを考えては暮れていない。それどころか、やってしまった瞬間、逃げ出す大人だっている。まあ、もしアイドル、いや元アイドルの私なんかがしたら、それこそ完全な炎上だけども。もう、でも私さくらはこの道を選んだ。美咲と陽菜には悪いと思ってる。でも、抜け出せない、もうアイドルなんて辞めたい。アイドルは今まで、色々ときつかったし、どうせ旬が過ぎたら落ちるわけだから、その前に辞めてしまった方がリスクは小さい。もう・・・アイドルは・・・。

日アイ豆知識！★第17話　繁華街・マリアとは？★

繁華街・マリアがこのお話の中心となっていますが、繁華街・マリアとは実際にはどこのことでしょう？ヒントは、新宿区歌舞伎町にあり、略称としても呼ばれている、子供の多い場所です。答えは次回、お伝えします！

次回　　　　　　　★第60話　美咲と陽菜★
　　　　　　　　　　次回もお楽しみに！！