コメディ・ライト小説(新)
- ★第61話の続き★ ( No.70 )
- 日時: 2025/03/13 13:20
- 名前: 小説好きな医師 (ID: lCrzzWFh)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
日アイをお読みいただきまして、誠にありがとうございます。2025年1月18日くらいから休んでいたのですが、閲覧回数が600回を突破したので、このまま最終話(まだ内容は未定)まで書き込みたいと思っております。
第61話が完結していませんでしたので、続きから書いていきます。第61話(途中)については、>>63を閲覧してください。
日アイの閲覧回数 628回!!
作家プロフィール閲覧回数 494回!!
ページ数 14ページ!!
引き続き、応援をよろしくお願いします!!
2か月近く、お休みしている間に、まさか閲覧回数が262回も上がっていたなんて思いませんでした。
これからも、日アイをどうぞよろしくお願いいたします。
久々に書くので、間違いがあったらコメントにてお伝えいただければと思います。
「どうしたの?」
美咲は、陽菜に問いかけた。
「・・・金魚すくい・・・やりたい・・・」
「えっ?」
陽菜は、金魚すくい屋さんの前で立ち止まっていた。
いや、だって早くさくらを探さないと・・・。
陽菜は、美咲と手を離し、まるで赤ん坊のようにドタバタとその場で暴れだした。
アイドルが、こんなことをしているとは・・・。
もう、そのおかげで着物はめちゃくちゃ。せっかくの新しい着物だったというのに。
「金魚すくいやりたい!金魚すくいやりたい!金魚すくいやりたい!金魚すくいやりたい!・・・」
陽菜は大きな声で叫んだ。周りの人が、それに気づき、こちらを見てきた。
これじゃ、まるで美咲が悪いみたいだ。美咲は、仕方なく決断する。
「分かったから落ち着いて!金魚すくい、やろう?」
すると・・・。
「やったー!」
陽菜は暴れるのをやめ、起き上がった。
はあ、これじゃもう、私が陽菜のお母さんみたいじゃん・・・。
こうして、金魚すくいに行ったのだった。
そこには、おじさんがいた。いかにも、お祭りにいそうなおじさんだった。
「さあ、一回50円だよー!」
おじさんの声は、大きくて聞き取りやすかった。
「はい!」
そう言って、陽菜は持っていた50円をおじさんに差し出す。そして、おじさんから、網をもらった。
「よーし、取るぞー!」
陽菜は、網を持っていた腕を挙げて金魚が来るのを構えた。
そして勢いよく、中央にいた金魚を、網ですくおうとした。
完全にやる気・・・。
金魚がかろうじて、一匹網に乗ったかと思えば、あともうちょっとの所で、網が破れてしまった。
「あー!惜しいー!おじさん、もう一回!」
まだ、やる気か。
「はいよ」
おじさんは、50円を再び受け取り、陽菜に網を渡した。
今度は違う金魚を捕まえようとするも、あともうちょっとの所で敗れてしまった。
そして、それを何回も繰り返していた。
これって、そんなに中毒性あるかな・・・?
美咲は、そんなことを考えるのであった。
5分後・・・。
「あの・・・陽菜ちゃん、そろそろ・・・」
美咲は待ちくたびれていた。
「もう一回!」
陽菜は、美咲のことなんて聞こうともせずに、おじさんに頼んだ。
「まだやるのかい!」
ついに、おじさんも突っ込みにきた。これで20回目になるのだ、無理もない。
「・・・・・・」
陽菜は、バツが悪そうにしていた。
「そうだ!お隣のお嬢ちゃん、あなたもやってみない?」
おじさんは、陽菜の隣にいた美咲に声を掛けた。
「えっ、私!?私は・・・こういうのは苦手だし・・・」
それに、さくらを探さないと・・・。
「ほら!一回やってみようよー!」
「じゃあ・・・」
美咲は、おじさんの甘い誘惑に負け、50円を差し出した。
まあ、一回くらいなら、いいよね。
「はい!がんばってね!」
おじさんから、網を受け取った。
適当にやったところ、なぜか金魚が上手く網に乗り、5匹も捕まえることができた。
「美咲ちゃんすごい!」
思わず、隣にいた陽菜が驚く。
「え・・・えっとこれは・・・その、まぐれで・・・」
美咲は、言い訳をしようとするが、美咲に言い訳は難しかったようだ。
金魚つりなんて、やったこともなかった。それなのに・・・。
おじさんは目を丸くしていた。さらに、周囲の人までもが、こちらに拍手をしていた。
その後も、美咲は射的やヨーヨーつりやらで効果を発揮していった。
「こんな偶然・・・あり得るんだ・・・」
もう、自分でもびっくりしてしまった。どれも初めてやったものなのに、大量にもらえてしまい、手はもう荷物でいっぱいだった。
こうして、二人できゃっきゃっと話しながら、ホテル・マリアに帰っていくのであった。
道中、美咲は何か引っかかる。
「あれ・・・なんか、忘れてないっけ?」
「気のせいじゃない?」
「・・・そっか!」
2人はこうして、ホテル・マリアに無事、たどり着くことが出来た。
そして、疲れたのでそのまま、ベッドに寝ようとする。その時、美咲は、はっとした。
「あっ!さくらちゃん・・・探さないといけないんだった・・・」
しかし、もう今日は遅いし、陽菜もぐっすりと眠っているので、明日にしようと思い、そのまま美咲も眠ってしまったのであった。