コメディ・ライト小説(新)
- ★第64話 ラッピング列車★ ( No.73 )
- 日時: 2025/03/13 13:21
- 名前: 小説好きな医師 (ID: lCrzzWFh)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=14073
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今日、ついに前から予定していた日アイのラッピング列車が完成した。場所はもちろん東京で、列車の中は広く日アイ好きにはたまらない。そんなラッピング列車、通称日アイ列車に美咲のチームも揺られていた。
「わーい!本当に私たちの列車ができちゃったあ!」
そうはしゃいでいるのは、美咲の隣に座っていた陽菜だった。
陽菜は飛び跳ねていて、まるで子供のように無邪気である。
陽菜が喜んでいるのを確認し、羽は美咲にこそこそと聞いた。
「それで?今更なんだけど、あの時、どうして私を誘ったの?」
美咲は一から事情を説明する。
「かくかくしかじかで・・・」
「ふうん。でもいいの?これで」
「えっ?」
美咲は驚いて羽の方を向く。
「ここから先は今までよりも過酷だと思うよ」
列車はどんどん進んでいく。
「わかってる・・・。ただ、私はセンターなのに、まだ予定も決めてない・・・」
美咲はうつむきながら、手をぎゅっと握りしめ、半泣きした姿になっていた。
本当に、私なんかがセンターでよかったのだろうか。こんな、私にリーダーシップなんてあった?どうして、さくらちゃんは私がいいと思ったの?
羽は、美咲の姿をちらっと見ながら、ため息をついた。
(はあ・・・こういう子ってすぐに、自分のこと否定するからなあ。まだ、そんな歳じゃないのに・・・)
「ちょっと陽菜ちゃん!この子どうにかして!」
羽は怒り気味に言う。まったく、こんな時に・・・。
陽菜は飛び跳ねるのを止めてこちらを向く。
「どうしてー?」
陽菜の顔は、まるで美咲のようで、まるで何も考えていないような、分かってすらいないような・・・この感じ・・・。陽菜ちゃん・・・なんか、昔と比べて変わったよね・・・。昔は苦しかっただろうに、辛かっただろうに、今ではその真逆で明るくて愉快で、まるで本当に美咲みたいな・・・。それに比べれば、私はあなたたちを真似することはできない。ただただ、大人の奴隷としてやることだけをやって、友達とか、そういう人はいなくて、信頼できる人なんて作りたくもなかった、はず・・・なのに・・・。
しばらくして、美咲は涙を拭き、顔を上げた。
「あの・・・羽ちゃん、センターとか、やってみたくない?」
「えっ・・・」
下手な言い回しだ。自分に自信がないからって・・・私に何を押し付けようとしてんのよ。
日アイ豆知識!★第21話 運動について★
私は、運動も全くできませんでした。特に、バスケとかは苦手でした。運動するのが苦手というよりは、運動したいけれど運動不足でうまくできないみたいな感じでしたね。
次回 ★第65話 センター問題★
次回もお楽しみに!!