コメディ・ライト小説(新)
- 第21話 捜索 ( No.31 )
- 日時: 2025/02/11 13:15
- 名前: 第21話 捜索 (ID: lCrzzWFh)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
ついに、「フルーツ・ランク」は第20話を突破いたしました。今まで、ご協力いただき、本当にありがとうございました。第1話開始から、24日(今まで15日を足していなかったので、1日追加)が経ちましたが、未だ「日アイ」の人気を超えることはできておりません。これからも、より多くの方々に楽しんでもらえるよう、日々、努力してまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
[とあるコメント広場]
「うーん、なんか、もう完全に魔法じゃなくなっちゃったね」
「なんか、現実的じゃないから、俺は嫌かも」
「もう少し、具体的な文章がほしい!」
「展開がちょっと早いかも。もっと長文にしてほしいな」
まずは、1スレ目について。確かに、これじゃ魔法って感じはしないんですよね。非日常ともちょっと違ったような感じで・・・。ただ、「コメディ・ライト」にしたからには、日常茶飯事なストーリーは避けたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。2スレ目について。現実的じゃないのは、そうかもしれませんね。まず、作者は現実的になるようには作っておりませんので。あと、嫌っていうのなら、読まないでくださいよ。こちらも、無理に読んでもらいたくはありません。3スレ目について。具体的な文章については、作者の思考(すなわち語彙力)の問題だと捉えております。現時点では、作者は国語が苦手なこともあり、難しいことですが、しっかりと文章の構成をまとめないと、読者が減ってしまうのも事実です。なので、これからは、なるべく情景を増やして、読者に分かりやすく説明していきたいと思っております。最後に4スレ目について。展開が早いのですね。確かに、どうしても台詞が出てくる部分は、どうしても展開が早くなってしまう傾向があるかと思いますので、そういう部分を気を付けたいと思っております。また、展開をゆっくりすることは、文章を分かりやすくすることにもつながると思いますので、気を付けていきたいと思っております。長文になるかは分かりませんが、なるべく長文にして、読書家に読んでもらいたいです。
りんごたちのチームは、学校の裏側を探していた。
「大樹、秀平、どこー?怒らないから出てきなさーい」
これは、絶対怒るやつだ。先生の甘い口調が、逆効果になっている気がする。
(ああ、こんなとき、行方不明になった人を見つけられる魔法があればいいのにな・・・)
りんごは、心の中でそう思っていた。魔法だって何でもある訳じゃないのは分かっている。
でも、こういうときに使える魔法があれば・・・大樹と秀平を助けられれば・・・。
とりあえず、当てずっぽうでコロンに聞いてみる。
「コロン!行方不明になった人を見つけられる魔法ってないかな?」
ある訳ない。そんな魔法、魔法の教科書には載っていなかったし・・・。
コロンは、顔を飛び出す。
「あるよ」
「そうだよね、ないよね・・・って、ええっ!?」
りんごは、つい驚きで大きな声を出してしまった。すぐに口をふさぐ。
りんごは、後ろの方にいたので、みんな足を止めて、こちらに注目した。
「りんごさん?どうかしましたか?」
「い、いえ!何でもないんです、はは!」
りんごは焦る。もし、コロンと話しているなんて言ったら、みんなどう思うだろうか。
そんなことを考えていると、先生は再び前を向いて歩きだした。
(ふう・・・)
何とかバレずに済んだ。再び、そっとポケットの方を向く。
「コロン、さっきのって本当・・・?」
「もちろん!でも、結構むずかしい魔法だよ?」
コロンは、こんな時でも暢気でいた。りんごは、藁にもすがる思いでコロンにその魔法を聞いてみる。
「難しくてもいい!とにかく大樹や秀平を探したい!」
りんごは、とにかく必死だった。コロンがポケットの中から出てきて、りんごの横に来る。
「あんなにいじられていたのに?」
それはそうだ。りんごは、今まで大気や秀平にいじられてきて、散々な思いをしてきた。
「確かに、私は大樹や秀平にいじられて、騙されて、物を勝手に隠されて・・・。色々なことされたけど、見過ごせないよ!だって、同じクラスだもん・・・!」
そのりんごの必死の顔を見て、コロンも理解した。
「・・・分かった。じゃ、クローバー集めて」
「クローバー?なんでクローバーなの?」
「いいから!早くクローバー集めて!」
「でも、クローバーなんてないよ・・・?」
「校庭に行けば、あるでしょ!」
「えー、校庭まで戻るのー・・・」
りんごは、駄々をこねる。
「それしか方法がないの!早く行こう!」
コロンは、自慢の羽を使って、校庭に向かって進みだした。りんごは、先生と離れていいか迷った。
ここで先生から離れたら、後できっちりと怒られるだろう。しかし、前みたいにコロンがいなくなって
しまったら大変だ。仕方ないと、りんごはコロンについていくことにした。そして、校庭に辿り着く。
そこは、教科書が散乱していたままだった。見捨ててしまい申し訳ないと、
りんごはコロンと一緒にクローバーのあるところへ行く。
「にしても・・・なんでクローバー・・・?」
不思議だと思いながらも、りんごはクローバーを摘み取った。
「これでいいの?」
「うん!じゃあ、そのクローバーを見つめて、クローバーにお願いしてみて!」
「お願い!?クローバーに!?まさか、本当に叶うわけ・・・」
「大樹と秀平!」
コロンは、りんごを怖い顔で見つめてきた。
「ううっ・・・分かったよ・・・」
さあ、気持ちを切り替えて、クローバーに集中する。これは、あの時の個性魔法を使ったときと一緒だ。
あの時は苦戦したけど、今回は大丈夫そうだ。
「クローバーさん、大樹と秀平の場所を教えて・・・お願い・・・!」
りんごは、目を瞑り、必死で祈る。もしかしたら、本当にできるかもしれない。
目をゆっくりと開けると、クローバーが浮いているのが見えた。
「えっ!?これって物や人を動かす魔法!?」
「似てるけど、ちょっと違うんだ。このクローバーは、そのお願いを必ず叶えてくれるんだよ。
ただし、成功率はめちゃくちゃ低いけどね」
そう思うと、今回初めてで成功したのは奇跡のようなものなのかと、りんごは悟った。
クローバーは、りんごを見るなり動きだした。
「案内してくれるんだ!行こう、りんごちゃん!」
「・・・うん!」
りんごたちは急いで、大樹と秀平の場所に向かう。一体、このクローバーは、どこまで行く気なのだろうか。
その頃、谷口先生のチームは・・・。
谷口先生は、ゆっくりと脚を止め、生徒の方に振り返った。
「さあ、そろそろ休憩にしましょう」
「はーい!」
れもんは、りんごに声を掛けようと後ろを振り返る。しかし、そこにりんごの姿は無かった。
先生に急いで報告する。
「先生!りんごちゃんがいません!」
「なんですって!?」
先生も生徒も焦り出す。その時、後ろの方からいちごが走ってきた。いちごは、りんごに変装していた。
「はあっ・・・はあっ・・・ごめんなさい!眠ってたら遅れちゃって!」
いちごは、とても疲れていた。しかし、声はまるでりんごのようだ。
「校外でも眠るとは!心配したんですからね!」
先生は、いつも以上に怒っていた。その怒りには、心配な心もあった。
「ごめんなさい!もうしません!」
先生は、あきれたように、そのまま近くにあった公園に入っていった。他の生徒も、先生について行く。
とりあえずは、公園で休憩を取るということだろう。しかし、れもんだけは、いちごを不思議そうに見ていた。
「れもんちゃん、どうかした?」
(まずい・・・バレる・・・)
「ううん・・・何でもない・・・」
れもんは、何かに気づいていたようだが、気のせいだとその場を後にした。
(ふう・・・何とかバレずに済んだ・・・さて、りんごになりすませたことだし、アレをやるか・・・)
いちごは、つい笑ってしまう。
「ふふ・・・ふふふ・・・」
「りんごちゃん、具合悪い?大丈夫・・・?」
れもんは心配になる。りんごが突然笑うなんてこと、今までなかったからだ。
「大丈夫、大丈夫w早く休憩しよw」
いちごは、笑いながら公園へと入っていった。れもんも心配になったが、もしかしたら長く歩いて疲れたのかもしれないと、いちごをそっとしておき、公園へと脚を踏み入れた。この時、まさか大樹と秀平が
大変なことになっているとは、誰も思いもしないだろう・・・。
今回は、お話を久々に書き上げたので、長編とさせていただきました。残り2話で、とりあえず行方不明は解決させようかなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。